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2021.02.03

国際キャリア学科

(授業紹介)Presentation Skills(1年生必修科目、うクラス)-「佐賀県の魅力発見」のプレゼンテーション

社会、特にビジネスの世界では、聞き手の方に効果的に情報を提示し、理解・納得を得るためのプレゼンテーションが重要な役割を果たしています。プレゼンテーションの機会は新商品の紹介や顧客への企画の提案だけでなく、社内の会議や上司・同僚への報告、人事面接など、ますます増えています。
 
国際キャリア学科1年生を対象とする「Presentation Skills」(1年後期必修科目)では、英語と日本語での効果的なプレゼンテーションについて四つのクラスに分かれて学んでいます。そのうち、「うクラス」(担当:山口)では教科書『Writing for Presentations in English』(杉田由仁/リチャード・キャラカー著、南雲堂、2014年)で地球温暖化や開発途上国における人口爆発、SNSの功罪など様々なトピックに関する英語の語彙や基本的な表現を学びながら、まずはプレゼンテーションに慣れることを目的に「My Favorite Country」というテーマでのプレゼンテーションを行いました。英語でのプレゼンテーションもパワーポイントの作成も初めてという学生が大半でしたが、各自、十分に準備し、事前にしっかりと練習して発表していました。

英語での発表の完成度が高かったため、続くプレゼンテーションでは「My Favorite Country」のテーマを発展させ、各自が関心の高い国・地域への旅行商品を企画し、エイチ・アイ・エスとアシアナ航空からお招きした審査委員の方の前で発表するという授業を行いました。審査委員としてご出席いただいたエイチ・アイ・エス九州営業本部セールスマネージャーの田島様とアシアナ航空福岡支店スーパーバイザーの横山様からは学生たちの提案と発表に対して高い評価をいただきました。

三回目のプレゼンテーションはテーマを「佐賀県の魅力発見」に、形式をグループでのプレゼンテーションに移し、五つのチームに分かれて佐賀県の魅力をより多くの人に伝えるための提案を検討し、発表しました。学生たちは実際に佐賀県の各地を訪ねたりして、取材や調査、作業を進め、それをもとに提言をとりまとめました。そして、12月半ばの授業では審査委員としてお招きした佐賀県さが創生推進課の右寺副課長と佐賀銀行春日支店の岩村支店長を前にプレゼンテーションを行いました。

各チームのプレゼンテーションは、SNSを活用した佐賀旅行のPR企画、留学生の視点も入れながら計画した佐賀への旅行企画、佐賀の特産品を原料に活用した化粧品の商品企画、学生出演の佐賀PR動画、福岡と佐賀の特産品を組み合わせた新しいお土産の商品企画など、それぞれに協議を重ね、趣向を凝らしていました。発表の後には右寺副課長と岩村支店長から丁寧な講評をいただき、うち二つのチームには「佐賀県庁賞」「佐賀銀行賞」が授与されました。

佐賀県の右寺副課長と佐賀県庁賞を受賞したグループ

佐賀銀行春日支店の岩村支店長と佐賀銀行賞を受賞したグループ

以下では「佐賀県の魅力発見」のプレゼンテーションを終えた学生の感想(代表)をご紹介します。

M.Sさん(熊本県立第一高等学校出身)

私たちのグループはいかに新鮮に佐賀県の魅力を伝えることができるかを目標にプレゼンテーションに挑みました。準備の段階ではグループで話し合いを重ね、次々に良い案が出てきました。本番では発表の方法を工夫し、予めプレゼン内容をしっかりと頭になかに入れておき、原稿を見ずに自分の伝えたいことを発表するようにしました。「佐賀県庁賞」をいただくことができたのもこのグループのメンバーと一緒に取り組んできたからこそだと思います。今回、学んだことをこれからのプレゼンテーションに活かしていきたいです。

C.Sさん(福岡県立明善高等学校出身)

私たちのグループでは、佐賀県の特産品を原料に使ったリップバームやリップスクラブの商品開発の提案をしました。私たちと同じ若い世代の女性目線で考えた提案ができたのではないかと思います。結果として「佐賀銀行賞」を受賞することができ、とても嬉しかったです。プレゼンテーションを行う機会はこれからもあるので、今回の成果を活かしていきたいです。オンライン授業で、準備期間も限られており、少し大変でしたが、どのグループもとても素晴らしいプレゼンテーションでした。

M.Nさん(福岡県立筑前高等学校出身)

4人での共同作業だった今回のプレゼンテーションでは様々なことを学びました。メンバーそれぞれが違う視点を持っているため、佐賀県の魅力が次から次へと見つかりました。情報の収集、佐賀の魅力を伝えるための軸となるテーマの案出しは個人での作業より圧倒的に迅速にできましたが、グループワークの大変さも実感しました。役割分担をしっかりすればスムーズにいくかと思いきや、役割を決めるにも思った以上に時間がかかり、コミュニケーションの難しさを実感しました。授業時間だけでは足りなかったので、毎日、授業の空き時間に集まって活動していました。時に意見が食い違って円滑に進まないこともありましたが、話し合いをたくさんすることで解決できました。なにより、一つの目標に向かって協力する楽しさを改めて感じました。他のグループのプレゼンテーションからも佐賀県の魅力がよく伝わってきました。最後に今回、私たちのために佐賀県庁、佐賀銀行からお越しくださり、貴重なアドバイスをくださったお二人の審査委員の先生には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

R.Nさん(福岡県立春日高等学校出身)

私たちのグループは若者、特に女子大生をターゲットにして、インスタグラムを使った観光プロモーションを提言しようと決め、実際に佐賀へ日帰り旅行に行きました。前回の発表でも旅行企画をたてましたが、その時よりも難しかったです。ただ、今回は4人でのグループワークだったので、一緒に考えたり、分担したりできて心強かったです。パワーポイントも何度も話し合い、アイデアを出し合いながら、作成を進めていきました。インスタグラム風のパワーポイントに統一し、写真の加工や編集、レイアウト、原稿づくりなどを得意分野に分けて分担したことで、効率良く作ることができました。賞は逃しましたが、皆で頑張った成果を出すことができたので良かったです。また、準備も含め、難しかったことも、きつかったことも、楽しかったことも全て自分の成長に繋がったと思います。とても良い経験になりました。

K.Tさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

今回のプレゼンテーションを通して、仲間の大切さを改めて感じました。前回までのプレゼンテーションでは、自分のなかで伝えたい内容は決まっていてもそれを聞き手の方に上手く伝えることのできる言葉が思い浮かばない時もありました。しかし、今回はグループ発表だったため、仲間の助けにより無事、完成させることができました。また、グループで行うことで、仲間に迷惑をかけないように自分の仕事にいつも以上に責任を持つとともに、お互いに協力して楽しみながら作業を進めることができました。

Y.Sさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

 「佐賀県の魅力発見」のグループ・プレゼンテーションを行って、注目する視点やそれぞれのメンバーの見方によって、こんなにも異なる様々な発想ができるのかと驚きました。 私たちのグループは、福岡土産のお菓子と佐賀名物の佐賀みかん、そして佐賀土産のお菓子と福岡名物の八女茶をコラボしたお土産を実際に作ってみて、紹介するというプレゼンテーションを行いました。審査員の方々に、是非、商品化したいとおっしゃっていただいた時は本当に嬉しかったです。他のグループの発表で一番、印象に残っているのは、「卑弥呼ス」のプレゼンテーションです。リップクリームの製品名に佐賀の方言である「つーつらつー」を使っているところや販売価格帯を実際に設定しているところに感動しました。今すぐにでも商品化できそうだと思いました。この授業での3回のプレゼンテーションを通して、クラスメイトのパワーポイントを作成する上での工夫や本番の話し方、伝え方を見て、様々なことを学びました。自分自身のプレゼンテーションも最初の頃よりも成長できていれば良いなと思います。2年生になってもプレゼンテーションをする機会があると思いますので、今回の経験や学んだことを活かして、もっとレベルアップしていきたいです。

M.Sさん(福岡大学附属大濠高等学校出身)

今回、「佐賀県の魅力発見」のプレゼンテーションにあたってグループで考えたことはすぐにでも行くことができる旅行プランを提案することでした。結果として、海外の方だけでなく、日本人にも日本の文化に触れつつ佐賀県を楽しんでもらうことができるようなプランを考えることができたと思います。他のグループの発表は、佐賀と福岡の名産を掛け算したお菓子の提案や佐賀の特産品を原料に使った化粧品の提案、実際に行って見つけた佐賀県の魅力などを提案していて素晴らしかったです。実際に取材に行った時や商品サンプルを作った時の軌跡をまとめた動画を作ったり、写真を多用したパワーポイントを作ったりと、それぞれとても工夫を感じられました。

三回のプレゼンテーションを通して大きく成長した留学生を含む「うクラス」のメンバー