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2020.11.11

国際キャリア学科

(授業紹介)Senior Seminar Ⅰ(陳ゼミ、中国研究)

国際キャリア学科3年生、4年生は、国際政治経済・地域研究、国際協力、異文化コミュニケーション、経営・ビジネスの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学んでいます。

このうち、地域研究(中国研究)の陳ゼミ(4年生)では山野でちらほらと色づき始めた10月末の秋日和、「孔子の里」と銘打たれている佐賀県多久市の多久聖廟を訪ねました。

多久聖廟は当時の領主である多久茂文が辺陬の地にも学問を敬う心をという思いから江戸時代に創建した孔子廟で、日本に現存する孔子廟の中でも最も古い歴史を誇る建物の一つと言われています。廟で祀られている孔子は中国の学問の神様で、その言行録を記した『論語』は聖徳太子や渋沢栄一など、多くの名高い日本人にも影響を与えてきました。書中の「学びて時に之を習う、亦よろこばしからずや」「故きを温ねて新しきを知る」などの勧学の言葉は今日でも多くの学ぶ者の座右の銘となっています。

 

前日の突然のお願いにもかかわらず、多久聖廟の亀川事務局長が快く案内役を引き受けてくださいました。孔子廟創建の背景や孔子像と四哲像の由来、精緻に施された内外部の装飾に亘る詳らかな説明にゼミ生達は時の経つのを忘れるほど聴き入っていました。なかには日本における孔子廟の伝承について研究したいと話す学生も出ていました。

今回の孔子廟訪問はやがて社会人になる皆さんにとって学ぶことの喜びを生涯通して感じ続ける一つの契機になることを願っています。