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2017.01.29

心理学科

社会に貢献する心理学2016~心理学の学びをいかすボランティア活動 その4~ 「と~く・る~む」を紹介します!

 今回は「と~く・る~む」を紹介します。これは大学院臨床心理学専攻の修士課程1年生が中心となって行っている実習活動です。この活動には心理学科の学生(3、4年生)がボランティアで参加しています。大きな目的は生徒の「お姉さん的存在」として、学校の中で「ほっとできる居場所」を生徒に提供するものです。このようにして思春期を生きている中高生への理解を深める体験をしています。そうして養護の先生や他の先生方との連携を実践的に学んでいます。活動場所は福岡女学院中学・高校に出向き、保健室に隣接する部屋で、週1回火曜日の昼休みと放課後に活動をしています。
 活動内容は、昼休みはお弁当を食べながら、生徒が好きな話題を話すことが中心になっています。放課後は生徒が好きな話題を話すだけでなく、用意されたイベントを行なっています。ちなみに1月は、「書初めをしよう!」と書初めが行われています。また「と~く・る~む通信」を毎月発行し、全生徒と先生方に、広報活動を行っています。単発で来る生徒が多いですが、常連になって来る生徒もおり、生徒の居場所の一つになっています。
 この活動は、「スクールカウンセラー活動」の前段階の実習として位置づけられていますので、将来スクールカウンセラーや教育領域などでの仕事を志望する人には、役に立つのでお勧めです。以下にボランティアをした学生Aさんの感想を紹介します。
(担当:原口)

「と~く・る~む」活動に参加した感想

 と~く・る~むのボランティアでは、中学生や高校生と主に話をしながら、月のイベントを行います。この活動では中学生や高校生、また大学院生など普段関わることのない人といろんな話ができるため、とても新鮮で有意義な活動となっています。
 ボランティア活動を通して、改めてコミュニケーションを取ることの難しさというのを実感しました。講義や実習の授業で話の聞き方など、人との関わり方を学んできましたが、実際に初対面の人と話をするのは、なかなか実習のようにはいかず、自分の思うようにできないこともありました。しかし、実際に現場を経験することによって、身につけた知識を実践に活かすだけでなく、講義で学んだことを実践することによって改めて理解できるようになることもありました。また、自分の話し方や話の聞き方について気づくなど、自己理解にもつながる経験になったように思います。
 さらに、この活動では大学院生の方たちと一緒に行うため、大学院生の関わり方を見ることによって多くのことに気づき、また様々なことを学ぶことができました。「と~く・る~む」のボランティアでは楽しい時間を過ごすだけでなく、普段初対面の人に対して人見知りをする自分が、積極的に話しかけることができるようになるなど自己成長にもつながる、とても貴重な活動になっていると思います。
(3年:Hさん)
 
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【とーく・るーむの準備風景(生徒達が来室する前に)】