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2024.04.16

国際キャリア学科

ビジネス・インターンシップ:ホテル実務研修(指宿いわさきホテル:参加学生の感想です)

「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指している国際キャリア学科(ICD)では、毎年、前期と後期にビジネスの現場で学ぶインターンシップ(Business Internship)や実務研修を国内および海外の企業の協力を得て、実施しています。

昨年度後期はその一環として、株式会社スターフライヤー様と提携したエアライン研修と岩崎産業株式会社様と提携したホテル研修を実施し、合計37名の学科生が参加しました。そのうち、ホテル研修は今年2月に九州を代表するリゾート・ホテルである指宿いわさきホテルで実施し、海外からの留学生を含む国際キャリア学科生6名が参加しました。6名は、レセプション、ベル、料飲(レストラン)、客室、館内売店、そして指宿ならではの温泉浴場等のホテルの各部署での業務を幅広く体験させていただきました。

以下では、参加した学生の感想(代表)をご紹介します。

S.Pさん(ネパール出身、えにし日本語学校出身)

Last month we attended an internship at the Ibusuki Iwasaki Hotel, which lasted for four days. Prior to this experience, I had never worked in a hotel or been involved in the hospitality industry, so it was entirely new to me. I was excited to explore new things and learn about how the hotel industry operates. 

I’m glad to have learned so much during this internship; the knowledge I gained is truly invaluable to me. Not only they will benefit me in my future workplace, but they will also be applicable in my everyday life.

M.Aさん(筑陽学園高等学校出身)

今回の指宿いわさきホテル様での研修に参加して、多くのことを学びました。

 

例えば、お客様をおもてなしするためには外からは見えない多くの仕事と工夫があるということです。ホテルに泊まる時に使うベッドはどうでしょうか。快適なベッドを作るには多くの工程があります。チェックアウトされたお部屋に入ると、①不要なものをソファーなどに置く→②ベッドから布団・シーツをはがす→③新しいシーツをベッドにセットする。ここにもシーツをひいた時にシワがないように意識する、ベッドの角に合わせてベッドシーツを四角コーナーになるようにマットレスの下に織り込むなど、様々な工程と工夫があることが分かりました。レストランでも同じことが言えます。例えば、お客様がワインを頼まれた際にはラベルをお見せしながらお注ぎする、常にレディーファーストを心がける、お客様のお食事のペースを観察し、絶妙なタイミングでお料理を提供するなど。

 

接客するうえで、特に重要に感じたことは、①笑顔で明るい態度、②大き過ぎず小さ過ぎず、はっきりと気持ちの良い声で話す、③丁寧な応対の三つです。逆に、お客様が不快に感じられることとしては次のことを見つけることができました。①不潔な服装、②声が小さい、③お客様の言葉を修正する(訂正されるとお客様はいやな気持になると、ご指導いただいたレストランの方がおっしゃっていました)、④腕組みをする、⑤髪を触る、⑥お客様が召し上がった後、お見送りをせずに片づけを始めてしまう。「接客には、正解も不正解もない」とよく言われますが、常に相手の立場になって行動し、喜んで下さったお客様がいらしたとしてもそれがすべてのお客様に通じるわけではないということを頭に入れておきたいと思います。

 

これまでホテルの仕事としてはフロント、客室清掃、レストランなどを思い浮かべていましたが、布団やシーツなどの補修を行うリネン、大浴場の清掃やお湯加減を管理する部署、お土産店、経理や総務などのバックオフィス、社員食堂など、たくさんの部署とそこで働かれている方々によって成り立っていることがよく分かりました。

 

今回の研修で私は与えられたタスクにいかに早く、正確に取り組めるかを意識し、すべての仕事に対して全力で取り組むように努めました。研修を通して、社会で必要とされる人になるためには日々の行動から見直し、何事にも関心を持つことが大切だと改めて思いました。指宿いわさきホテルの皆様、お忙しいなか、ご指導いただき、ありがとうございました。

Y.Tさん(福岡県立香住丘高等学校出身)

今まではあくまでも宿泊する側としてホテルを見ていましたが、今回の研修でサービスを提供する側になり、ホテルの各部署でどのようにしてお客様にサービスを提供されているのか、実地で学ぶことができ、貴重な経験となりました。

 

指宿いわさきホテル様の様々な部署のお仕事を体験することができて、お客様に快適な滞在を提供するまでに多くの方々が関わっていることを学びました。将来に向けて視野を広げることができたと思います。ありがとうございました。

K.Tさん(福岡県立太宰府高等学校出身)

指宿いわさきホテル様での研修内容は、オリエンテーション、お土産コーナーでの販売、客室とベッドメイキング、フロントとベルボーイ、大浴場、レストランなど多岐にわたっていました。今回のホテル実務研修で私は主に二つのことが強く印象に残りました。

 

一つ目は、ホテルの各部署の連携の大切さです。初日のオリエンテーションの際に副支配人様が「もし、お客様が何らか不愉快な思いを持たれたら、お帰りまでにその思いを取り除くように心を込めておもてなしし、お帰りの際はいいお気持ちで帰っていただくように努めている」とおっしゃっていました。そうした際にはお客様の情報をフロントや客室など各部署で共有し、最後までおもてなしするということを知り、驚くとともに、日本のおもてなしの文化の質の高さを改めて実感しました。

 

二つ目は、夕食会場を担当した際にお客様とのコミュニケーションを通して、大きなやりがいを感じたことです。飲食店や披露宴会場でアルバイトをしているため、お料理の提供やお客様との会話には慣れているつもりでしたが、初めての会場で少し緊張していました。最初は担当の方に教えていただきながら、お料理やお飲み物を運びました。途中から4名様のテーブルを任せていただきましたが、そこで私の名札をご覧になったお客様がインターンシップの内容について聞いて下さり、そこから徐々に楽しくコミュニケーションをとることができました。お客様からおすすめのお酒を聞かれた際には、オリエンテーションや前日のお土産販売で取り入れた知識を活かし、ご提案、ご説明することができました。その際に、ホテルの各施設や周辺の観光情報、特産物などについて詳しく知り、お伝えすることがお客様をおもてなしするうえで重要だということを学びました。

 

今回の研修では指宿いわさきホテルの各部署の業務を体験し、お客様からは普段、見えないお仕事についても学ぶことができました。ホテルの様々な部署やその仕事内容、接客に必要な知識を学ぶことができ、正直、体力的にきついと思うときもありましたが、素直に楽しみながら取り組むことができました。研修を通して、将来、自分がホテルで働く理想像が明確になり、自分の選択は間違っていなかったと再確認しました。将来、海外で活躍できるホテルパーソンになるために、今回、学ばせていただいたことを活かしていきたいと思います。ありがとうございました。