今回は旅行会社ハル・トラベルを経営されている古賀代表にインタビューします。国際キャリア学科では古賀代表をはじめ、国際ビジネスの第一線で活躍されている方々に講義やインターンシップなどでご協力をいただく予定です。
Q1. 現在のお仕事とこれまでのご経験についてお教えください。
1985年から30年近く日本通運で海外旅行の仕事に携わり、これまで40か国以上を添乗業務などで訪ねてきました。2013年に独立して、旅行会社ハル・トラベルを設立し、海外旅行を中心に旅行手配や添乗などの業務を行っています。Q2. 旅行業に携わるにはどのような資質や能力が求められますか?
旅行業を含めサービス業に携わるための基本は、①人が好きか、②体力があるか、③失敗を恐れず、失敗した場合はお客様に素直に謝ることができるか、④チームワークを大切にすることができるかです。いろいろな人との出会いがあることが旅行業の醍醐味です。一方で、旅行業はお客様の命と財産を預かる命がけの仕事でもあります。私はこれまでニュージーランド大地震やアイスランドでの火山噴火などにも遭遇しましたが、こうした危機に際しては、①解決までのイメージを心に描くこと、②情報を共有すること、③必要な睡眠をとり、体力を維持すること、そして④最後まで決して諦めないことが大切です。Q3. 大学生、高校生へのメッセージをお願いします。
学生時代には外国語をしっかりと勉強し、海外に関する知識を深めておくことが大事です。仕事を始めたらなかなか十分な勉強の時間はとれません。また、自分の趣味を深め、幅を広げておくことも必ず将来の仕事の役に立ちます。これから就活をする人は、何十社エントリーしても簡単に断られてしまうこともあると思います。しかし、誰一人として世の中に不要な人間はいません。もし折れそうになっても、決してめげないでください。そうした時は「自分には縁がなかったけど、自分のようなこれから役に立つ人間を採用しないなんでなんて残念な会社だろう」くらいに思えばいいのです。そして、社会に出たら、10年後には独立して、新しいビジネスを作るという気持ちを持って仕事に望んでください。