学科 Today

2014.06.13

国際英語学科

書籍紹介:川端清隆②

『アフガニスタン 国連和平活動と地域紛争』(みすず書房、2002年11月)
アフガン紛争は「国連和平活動の墓場」と呼ばれ、20余年にわたり国際社会の仲介を受けつけませんでした。その結果、侵略や内政干渉、果てることのない内戦、過激な宗教運動と国際テロの跳梁、おびただしい数の難民、女性差別など目に余る人権侵害など、アフガン紛争は現代世界が抱える諸問題の展示場となってしまいました。アフガン紛争ほど、世界の実像を正確に映す鏡はありません。紛争を通して、超大国や周辺国の独善的な政策や、国際社会の事なかれ主義が炙り出されました。本書では、こんな紛争の歴史と国連和平活動の全貌を細説し、国連を通した地域紛争解決の指針を探ります。