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2024.04.19

国際英語学科

日韓合同英語教育養成プログラム:参加前インタヴュー

国際英語学科で教職課程を履修している3年生の K.S.さん(私立若葉高等学校出身)が、在日米国大使館・在韓米国大使館主催の英語教員養成プログラム「2024 Trilateral Teacher Training」の参加者に選抜されました。今回は2回目のブログです。このプログラムには九州・山口圏内の教職課程を履修する大学・大学院生20名、そして韓国で選抜された20名の大学生・大学院生が参加します。韓国からは国立釜山大学の学生が多く参加しており、高いレベルの研修となることが予測されます。2024年4月25日から福岡市で開催される3日間の研修を前にして抱負を尋ねました。

■ TTTプログラムに応募した理由は何ですか?

現在、私は中学校の英語教員を目指して教職課程を受講しています。このプログラムに応募した理由は私の経験を通してコミュニケーション英語教授法を学びたいと思ったからです。私は中学校の英語の授業はテストや受験のために勉強しているように感じて英語を学ぶことに対する楽しさはあまり感じていませんでした。その後、日本人とnativeの2人担任制の高校に進学しました。もちろんnativeの先生とは普段から英語で会話をすることになりました。その時、今まで成績のために学んでいた英語の勉強が外国人と話すために英語を学びたいというように考えが変わりました。私が後悔した中学校の段階で生徒に英語は成績や受験のためだけではなく、コミュニケーションのためにあるということを教えたいと考えました。そんな時に大学でこのプログラムを紹介していただき、このプログラムを通して新しい英語教育の形について学びたいと思い応募しました。またこのプログラムには日本人だけではなく韓国の学生も参加します。他の国でどのような教育が行われているのか直接知る機会を得たいと思ったのも応募理由の一つです。

■ 日本での対面研修への抱負を教えてください

私は、この研修を通してコミュニケーション英語教授法について新たな知識を身に付け、自分の目指す教師像をより明確なものにしたいと考えています。これまで大学で「英語科教育法Ⅰ・Ⅱ」の授業を通してコミュニカティブな授業について学びました。これらの授業で身に付けた知識に加え、それが海外ではどのように実践されているのか、実際にどのような効果があるのかなどを学び、知識を深めていきたいです。そしてプログラムを通して得た知識を生かして自分がしたい英語の授業とは何かということを改めて考えていきたいです。また研修期間中はディスカッション等があると聞いています。40人で行う少人数の研修なので自分の意見を発信する機会も多くあると思います。ディスカッションに参加するために自分の意見を持ち交流することを意識しようと思います。また他の人の意見を聞いて自分の考えとの違いを見つけ、新たな視点を得られるよう参加したいと考えています。

■ 将来どのような先生になりたいですか?

私は生徒に寄り添い、学校生活や私の授業を通して生徒の新たな「できること」を増やしていけるような先生になりたいです。これは私の考えなのですが、何かできるようになったと感じると勉強でも趣味でもそのことに関心が生まれます。その関心を持ったことで何かを追求したいと思い行動していくことが人の成長に重要なものだと考えています。私は教育とは子どもの新たな「できる」を増やすための支援をすることだと考えています。私が目指す中学校では高校とは違い、英語の得意不得意が生徒によって様々だと思います。そうなった時に複数の教授法の効果や利点を知っている状態で生徒ひとりひとりに合う教え方を見つけ、ベストな教授法を選択できるようになりたいです。また自分は教える立場だからと一方的な指導にならないように生徒とコミュニケーションを積極的にとり、生徒がどのようなことを求めているのかなどを聞きながら生徒とのつながりも大切にしていきたいです。

今回 のインタヴューを通して K.S.さんの学びへの真摯な姿勢を再確認することができました。次回のブログでは、日本での研修を終えた感想をお伝えします。継続して報告しますのでご期待ください。