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2024.04.02

メディア・コミュニケーション学科

新入生のみなさんへのメッセージ~大学生活を振り返ってみたときに~

今年3月の米国アカデミー賞で宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めての視覚効果賞を受賞したことは、みなさんもご存じだと思います。なかでも、国産実写ゴジラ映画としては1954年の第1作から数えて30作目の『ゴジラ-1.0』は、日本だけではなく米国でもヒットしたようです。

『ゴジラ-1.0』の公式カタログには、本多猪四郎監督の「1954年の『ゴジラ』がとても大きな存在」と山崎監督が語っていたと書かれていました。原点である『ゴジラ』があったからこそ、『ゴジラ-1.0』をつくれたということでしょう。

第1作の『ゴジラ』では、ビキニ環礁での水爆実験で目覚めたゴジラを核や戦争のメタファーとして描いています。放射線を吐いて暴れる恐怖の対象としてのゴジラですが、人間が生み出した核の犠牲者というアンビバレントな存在でもあります。だからこそ、ゴジラを簡単に退治してはならないものとしている点は、『ゴジラ-1.0』でもしっかりと踏襲されているのがわかります。

今日から大学生活を始めるみなさんですが、将来のどこかで人生を振り返ってみたときに、これからの4年間が自分にとっての「原点」であったと思えることを願っています。そうなるように、私たち教員も全力でサポートするつもりです。これからの大学生活を有意義なものにしてください。

みなさん、ご入学おめでとうございます。

(学科長 池田理知子)