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2024.03.23

言語芸術学科

言語芸術学科を振り返って③ 福岡市立中学校英語科教員になるH.Eさん

この春に卒業し、福岡市立中学校英語科教員になるH.Eさん(福岡県立香住丘高等学校出身)に言語芸術学科での学びを振り返ってもらいました。

英語科教員の夢・学ぶことの楽しさ

 私はもともと英語科教員志望であり、さらに芸術に対する興味も大きかったことから、その両方への思いを満たすことのできる言語芸術学科に進路を決めました

 この学科は鑑賞力・思考力・表現力を伸ばすことが出来るところが特徴となっており、単に英語力を向上させるだけでなく、英語科教員としていつか“伝える側になる”自分にとって、大切なものを身に付けられるという期待を胸に入学しました。

 入学はコロナウィルス蔓延期と重なり、長期にわたってオンラインの講義が続きましたが、かえってその状況がじっくりと学びを深める良い機会であったと感じています。コロナ禍が落ち着いてくると対面での講義も増え、友人達と意見交換をしたり、発表しあったりすることが可能になりました。それまでインプットしてきたものを使いアウトプットしていくうちに、学ぶことの本来の楽しさをさらに実感できるようになりました。

 言語芸術学科の英語教職コースは言語芸術コースよりも取得単位が多く、特に3年次は大学生活で一番忙しい時期でした。しかし他学部や他学科にも同じ道を志す友人ができ、毎日の勉学に励むことが本当に楽しかったです。学部の垣根を越えた学びは、教職コースの強みであると思います。

創作アイデアにつながる学び

 私は趣味で音楽をしているため、4年間の講義で触れた様々な文学作品が、どれも大変良い刺激になりました。新たな視点を持つことに繋がり、実際に講義で扱ったイギリスの詩人の作品を基に作詞・作曲をしたりもしました。最終的に、音楽を中心とした研究テーマを卒業論文や卒業制作へと繋げることもでき、4年間の学びは自分にとって大変濃く、有難いものであったと感じています。

 芸術が好きな人や自ら創り出すことに興味がある人にとっては、言語芸術学科の講義は創作アイデアの宝庫であると思います。言語芸術学科には、高校生までに学んできたあらゆる知識の“点”が、文化・芸術的観点から“線”で繋がるような「学び」があります。  

 人文学を突き詰めたい人はもちろん、芸術に興味がある人、芸術的なものづくりが好きな人には特にお勧めしたい学科です。

その道を歩くこと

 私は福岡市の中学校英語科教員として正式採用して頂きました。この2年間教育学を学び、教育現場を実際に見て、自分が卒業後に教壇に立つ姿を何度もイメージしてきました。この道を選ぶことに不安を覚えることも多く、周りの方々には沢山相談に乗って頂いたのを覚えています。道を知っていることと、その道を歩くことでは大きな違いがあり、実際に歩いてみると思い通りにいかないことの連続だと思います。焦ることもあると思いますが、周りの歩幅に無理に合わせ過ぎず、自分のペースで歩いていけたらいいなと考えています。

 福岡女学院の先生方の温かい「行ってらっしゃい」を胸に、励んでいきます。

H.Eさん、ありがとうございました! これからの活躍を期待しています!