この春に卒業し、空港グランドスタッフとして就職するH.Mさん(鹿児島県立志布志高等学校出身)に言語芸術学科での学びを振り返ってもらいました。
児童英語教員養成コースで学んだこと
私は高校生のころから空港グランドスタッフに漠然と憧れを抱いていたのですが、大学で学問として学びたかったのは英語と子どもに関することでしたので、児童英語教員養成コースのある言語芸術学科を選んで入学しました。
この学科は、英語と日本語の言語能力養成を基本に、内外の様々な言語芸術作品を通して、思考力、創造力、表現力等を伸ばすことのできる学科です。加えて、私が履修していた児童英語教員養成コースには、教育法などを学びながら自分たちで指導案や教材を作成し、小学校で実際に英語を教えるという実践的な授業「児童英語フィールドワーク」などがカリキュラムに組み込まれています。
子どもたちの授業への集中力を高めるために子ども目線で考え、仲間たちと話し合いを重ねながら指導案や教材作成をしたこと、フィードバックを受けるたびに心が折れそうになりながらもみんなと励まし合いながら乗り越えられたことはとても良い思い出です。そして完成した教材を使用し子どもたちが楽しそうに積極的に授業を受けてくれる姿を見たときにはものすごく達成感を感じたことを今でも覚えています。
児童英語教員養成コースを通して、その時々の対応力・積極性・協調性などが身につき、人としても成長できました。
海外フィールドワークで学んだこと
また、言語芸術学科の「海外フィールドワーク」という授業も自分にとってとても大きな意味をもつことになりました。長年の憧れであったイギリスまで研修に行ったのですが、現地の学校での授業やエクスカ―ションを通してそれまで言語芸術学科で学んできたイギリスの文学・文化・歴史について体感しながら理解を深められたこと、ホームステイを通してイギリスの暮らしを経験できたこと、イギリスで過ごす中で新たな自分を知りながら視野を広げることができたこと、ホストファミリーだけでなくイギリスで暮らす人々の温かさを心から感じられたことはこれまでで一番といえるほどの貴重な経験でした。
イギリスで過ごした日々は私の学生生活の中で本当に特別な時間でしたし、そこでの素敵な出会いを通して新たな目標と夢を見つけることもできました。
学科での学びを仕事に繋げて
たくさんの人々との出会いや新しい体験は、自分の興味を外へと広げてくれました。これらの経験から自分の将来を考えたとき、漠然と憧れを抱いていた仕事、空港で人の行き来をお手伝いするグランドスタッフの仕事が確かなイメージとなってきました。
私はエアライン業界のことを直接的に学んできたわけではありませんが、グランドスタッフにとって最も必要だと考える臨機応変な対応力や観察力というものは、児童英語教員養成コースでの小学校実習、そして学生サポーターとして実際に授業に入ってお手伝いをするボランティア活動などを通して、いつのまにか身につけることができていました。
また、児童英語教員養成コースの英語で行われる講義、リスニングやリーディングなどの講義も多く履修していたため、就職に必要だったTOEICの点数にも自然に繋げていくことができました。
言語芸術学科はユニークで興味深い授業が多い学科です。先生方はいつも親身になって話を聞いてくださり、サポートしてくださいます。就職活動に関しては学内のキャリアセンターの方々のサポートも整っていて心強く、楽しく進めていくことができました。
私自身が本当に大学に来て良かったなと思えているように、ここには素敵な出会いや学び、経験が溢れています。これから入学する人たちにも言語芸術学科で幅広い分野を学び、多くの力を養いながら楽しく充実した大学生活を送ってほしいなと思います!