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2024.02.19

言語芸術学科

言語芸術学科を振り返って➀ 大学院に進学するS.Rさん

この春に卒業し、大学院に進学するS.Rさん(広島新庄高等学校出身)に言語芸術学科での学びを振り返ってもらいました。

日本語パートナーズでインドネシアへ

 私は日本語教師になりたくて言語芸術学科に入学しました。この学科は日本語教員養成コースの科目だけでなく、その土台となる日本の言葉・文学・文化および海外の言葉・文学・文化も幅広くしっかり学ぶことができる環境でした。

 言語芸術学科で学びながらますます日本語教師への夢が膨らんでいく中、独立行政法人国際交流基金が主管する日本語パートナーズ派遣事業の存在を知りました。国から航空券・住居・生活費の提供を受けながら海外の高校で日本語教育の経験を積むことができるものです。時代はコロナ禍でしたが、3年生の時に選抜試験に合格し、4年生の半年間を使って第一希望のインドネシアで貴重な経験を積んでくることができました。その期間は本当にあっという間で、毎日楽しく新しい発見ばかりで忘れられない日々となりました。

授業でイギリスへ、そして韓国へ

 この経験を通して私の視野はますます広がり、帰国後は言語芸術学科の「海外フィールドワーク」にも参加してイギリスで3週間の研修も積みました。教室でも学んでいたイギリスの言葉・文学・文化について、現地で体験的にしっかり学ぶことができたのはもちろんですが、私にとって一番大きな収穫となったのはイギリスの言語教育の方法に触れたことです。3週間、現地の語学学校に通って“英語を英語で”勉強しましたが、現地の先生の教育方法からの気づきも多く、私自身の研究や将来の夢へと繋がるような視点を獲得することができました。

 また、私が所属していた日本研究の「松本ゼミ」では韓国の大学を訪問し、自分たちが“先生”になって日本語を学ぶ韓国の学生に向けて日本語や日本文化に関する“授業”をしてくるという企画がありました。私はそれにも参加して、子供の頃から続けてきた書道の特技を生かし「日本語をきれいに書く方法」についての実践的な授業を楽しく実施してきました。

大学院へ、そして世界へ

 言語芸術学科でのこのような刺激的な日々の中で私の夢はどんどん広がり、日本語教育の方法についてもっと深く研究していきたいと思うようになり、卒業後は大学院に進学することを決めました。春からは日本語学校で日本語教師の仕事をしながら、福岡女学院大学大学院人文科学研究科比較文化専攻で日本語教育の方法だけでなく、世界各国の日本語教育の事情についても研究を深め、やがては海外の大学で日本語および日本語教育の方法について教えられる人間になりたいと思っています。

 言語芸術学科は様々な分野を幅広く学ぶことができる学科です。先生方はそれぞれの夢を応援してくださり、その実現のために適切なアドバイスと機会を提供してくださいます。これから入学してくる方たちも、言語芸術学科の長所・特性を有効活用しながら充実した4年間を過ごしてほしいと思います。

S.Rさん、ありがとうございました! これからの活躍を期待しています!