学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人文学部
  4. 言語芸術学科
  5. 言語芸術学科の留学生(3)~D.Tさん(ベトナム)

2024.01.25

言語芸術学科

言語芸術学科の留学生(3)~D.Tさん(ベトナム)

言語芸術学科には、留学生とともに授業を受けながら幅広く異文化のことを知ったり、日本について改めて客観視してみたりできる環境があります。

今回は2020年の入学以来、日本の学生たちと一緒に様々な授業を履修し、まもなく4年間の正規課程を終えて卒業となるD.Tさん(ベトナム出身)に言語芸術学科での学びについて振り返ってもらいました。

Q. 福岡女学院大学言語芸術学科に留学することを決めた理由を教えてください。

 私はもともと「言語」に興味を持っていましたので、言語芸術学科が日本語と英語の両方の能力を向上させることができる学科であることを知って受験を決めました。

 その時には既に何年も日本語を学んできていたため日常会話レベルで話すことはできましたが、日本語の魅力や美しさをより深く理解したかったというのも、言語芸術学科を選んだ理由として大きかったです。

Q.  まもなく卒業を迎えますが、言語芸術学科での学びや大学生活はどうでしたか?

 私が入学した時はちょうどコロナ禍の始まりにあたり、早々から様々な困難に直面しました。それでも先生方や国際交流センターの方々に支えられ、無事に乗り越えることができました。

 言語芸術学科は、小説・演劇・詩歌・映画などを通して言葉を使った芸術や美しい表現を学ぶことができる学科でした。一般的には「〇〇芸術」といったら難解なイメージがあるかもしれませんが、先生方のわかりやすい説明により、言葉の美しさと構成論理を理解しながら楽しく授業を受けることができました。日本語だけでなく、例えば、シェイクスピアやマーク・トウェインなど英語圏の詩や小説にも触れ、その表現世界の奥深さを実感することもできました。

 また、「国内フィールドワーク」はコロナ禍で「実践」の授業への参加は叶いませんでしたが、「理論」の授業を通して日本のローカルな地域の興味深い特性や豊かな言語芸術文化に触れることができました。

 更に、個人的には「シンキングゲーム」という授業が、就職活動において非常に役立ったと感じています。この授業ではゲームのような問題を通して、マインドセットや思考力を鍛えることができました。

 私が就職する企業は、新しいテクノロジーとイノベーションに注力するIT企業です。クラウドソリューションやデータ分析、人工知能などの分野に特化してクライアントのビジネスを支援しています。情報工学系の学科ではないのにIT企業に進む理由は、クリエイティブな問題解決とビジネスの融合に魅力を感じたからであり、言語芸術学科がまさにそのような能力を養えるところでもあったからです。柔軟でクリエイティブな発想からクライアントの課題を理解し、適切な提案を行ったり新しいビジネスモデルや戦略の構築にも参画したりすることで、企業の発展に寄与できる存在になりたいと考えています。

 私にとって「言語」への興味が学科選択の入り口でしたが、この学科の学問にはそこから論理力・思考力・表現力の向上へとつなげていく奥深さと広さがありました。

Q.  国籍を問わず、これから入学してくる学生たちへのメッセージをお願いします。

 どこの大学、どこの学科に入学するとしても、将来に向けての困難や悩みが出てくるかもしれません。でも、この学科には一緒に乗り越えてくれる先生方や友達がたくさんいます。私自身もこの学科に入学して素晴らしい人々に巡り会い、多くの方々に優しく支えられながら成長することができました。様々なことに挑戦したい人、またはまだ将来何をやりたいかイメージが湧いていない人には、この学科は最適なところだと思います。

 言語芸術学科には、どんな人にとってもそれぞれの特性を伸ばしてくれる環境があります。皆さんの大学生活が楽しく充実したものになるよう心から願っています。

どうもありがとうございました。これからの活躍を期待しています!