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2024.01.05

国際英語学科

授業紹介:基礎から応用へ - 英語学習は深い

国際英語学科では、1・2年次に英語の基礎学習を徹底し、3・4年次のゼミ(Junior & Senior Seminars)で思考力を鍛えます。各学年に英語の専門科目がありますが、高度な英語力と思考力が鍛えられるのは、2年間にわたって学ぶゼミ科目でしょう。今回は多くの人が敬遠しがちな「文法学習」と各自の研究テーマを深掘りする「ゼミ」に焦点をあてて紹介します。

■ 文法は面白い

多くの人が「文法」にアレルギー反応を示します。これは「ことばの規則」の背景が分からないために生じる反応です。次の表現には共通点があるのが分かりますか?

① I'm going to the library.

② I'm going to write an essay tonight.

2つの文には「be going to」が使われています。意味は①今図書館に行ってます、②今夜はエッセイを書きます、です。しかし、一般的に①は「進行形」、②は「未来表現」と習います。どちらも「to」が使われていますが、①は前置詞、②は不定詞なので両者は別物という理解です。ただ、本当にそうでしょうか?①も②も「今どこか(何か)に向かっている」という共通点があります。①の場合はそれが「図書館」という「場所」、②の場合は「エッセイを書く」という「行為」、つまり①は物理的な移動、②は心理的な移動を表しており、深いところで繋がっているのです。したがって、今晩何をするか決めていない状況で、人から尋ねられて急に②を答えることはできないのです。次の会話を見るとそれがよく分かります。

A: "The phone is ringing."「電話が鳴ってるよ」

B: "I'll answer it."「私がでるよ」("I'm going to answer it"とは言えません)

この様にことばの裏側にある「ものの捉え方」が分かれば文法学習は楽しくなります。国際英語学科は「基礎学習」を大切にします。

■ 思考を鍛えるゼミ研究

3・4年次のゼミは、10人程度の学生に1人の教員がついて、個別指導をします。担当教員によって内容が異なりますが、基本的には、①研究テーマを探して、②成果を発表し、③英語論文にまとめる、という内容です。ここで、英語力・思考力・プレゼンテーション力が鍛えられます。まずは研究テーマを探すことに苦労します。しかし、結果としてゼミ生はとても興味深くユニークな研究テーマを見つけます。それからは、文献を読んだり、資料を集めたりと大変な作業が続きます。研究成果は何度もプレゼンテーションで発表します。質疑応答の時間に思いもよらぬ質問が与えられ、これがその後の研究を深めます。そして、最終発表を終えた後に研究成果を英語論文にまとめます。学生にとってはチャレンジングな科目ですが、研究が終わると「達成感」に満たされます。

研究テーマの例を上げると(細川ゼミ)、映画やドラマの字幕、若者のスラング、英語教育、映画に見る文化、日本と他国(オランダやフィンランドなど)の教育事情、世界におけるポケモン名称の翻訳研究、日英のユーモアの違い、英語マンガを授業で使う、などなど多様なテーマに取り組んでいます。途中紆余曲折はありますが、皆さん素晴らしい発表をして論文にまとめています。最初は人前で話すのが苦手な学生もいますが、社会で役立つ実践力が鍛えられます。国際英語学科は「地味な作業」を繰り返し「実践力」を育成します。

国際英語学科は多様です。企業に進む割合は約9割ですが、中高での英語教員、児童英語指導員、国内・海外の大学院進学など色々な場所で卒業生が活躍しています。英語力を究極まで伸ばして世界で活躍したい人、海外で育った人、高校まで消化不良で悩んだ人、目標がまだ定まっていない人、どんな人でも学科の MISSION に賛同できる人を待っています。小さな学科だからこそ「やればできる!」。Think EAGL!