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2023.12.12

言語芸術学科

【道行ゼミ】4年生の卒業制作作品➀

道行ゼミでは英語圏の文学文化を学んでいます。四年次の卒業研究では三年次に書いた卒業論文を元に作品を製作します。ダンスや演劇、映画、模型、ガイドブックなど形はさまざま。先生と相談してどのような表現方法を選ぶかを考えます。今年もオリジナリティあふれる力作ができました。一部をご紹介します。

『ハリー・ポッター』シリーズ レシピ集 H.Mさん

——どんな作品を作りましたか?

私は『ハリー・ポッター』シリーズに登場する料理をまとめたレシピ集を作りました。研究タイトルは「日刊預言者新聞〜魔法界で人気のレシピ8選〜」です。料理はすべて自分で作ってみましたが、特に美味しいと思ったのはロックケーキです。混ぜて焼くだけなので作るのも簡単でスパイスの香りが口いっぱいに広がる美味しいケーキです。日本で手に入りにくい材料は代用品を示しているので、気軽に作ってもらえると思います。
デザインは同作品に登場する『日刊預言者新聞』という魔法界で発行されている新聞のデザインをモチーフにしています。

—卒業制作を通してどんなことを学びましたか?

卒業論文では『ハリー・ポッター』シリーズにおける差別〜純血思想と現実世界の繋がりというテーマで論文を書きましたが、『ハリー・ポッター』シリーズの魅力は現実世界に起こっている事象を問題提起している、という側面とイギリスの文化を知ることができるという面にあると私は考えています。卒業研究を通してもう一つの魅力であるイギリスの食文化を学べたことで、より『ハリー・ポッター』シリーズの魅力を再確認できたと感じています。

ブラッド・スポーツと公開処刑を題材にした絵本づくり S.Aさん

——どんな作品を作りましたか?
卒業論文で私は、エリザベス朝時代の娯楽であったブラッド・スポーツと公開処刑について論じました。どんな背景があり何が当時の人々の中で当たり前になっていたのかを探っていきました。卒業研究ではそんな論文を老若男女が楽しく分かりやすく学べるように仕掛け絵本という形にしました。タイトルは「仕掛け絵本で学ぶエリザベス朝時代の娯楽〜ブラッドスポーツと公開処刑〜」です。

—卒業制作を通してどんなことを学びましたか?
卒業研究の目的は小さい子供でもエリザベス朝時代の歴史を知らない人など、どんな人でも当時の歴史を身近に感じてそんな時代があったんだと分かってもらうことでした。ターゲットの層が広かったので簡単にかつ少し怖いなと感じるテーマだと思うので全て手作りで可愛らしさを出せるよう心がけました。誰に伝えたいのか、そのためには何を重視してどうすれば読み手がさらに興味を持ってくれるのかという作品作りの難しさを学びました。