大学院臨床心理学専攻では様々な心理検査について学びますが、代表的な投映法であるロールシャッハ・テストについても、施行法やスコアの付け方、解釈の仕方等を、段階を踏んで学んでいます。今回の臨床研修会はその一環で、ロールシャッハ・テストの実際に触れることを目的として、臨床心理士・公認心理師の藤山先生をお招きして開催しました。
研修会では、藤山先生が実際にどのようなことを考えながらロールシャッハ・テストを施行しているのか、そして得られたデータをどのように所見にまとめていかれているのかお話しいただきましたが、まさに実践そのもののお話に大学院生も聞き入っていました。大学院生からの質問や感想にも答えていただき、学ばせていただいたことは多くありましたが、藤山先生がロールシャッハ・テストの施行においても患者さんの治療的な利益を考え、よい意味で型に捉われず、工夫をしながらテストを進めていたところには、支援者としてのあり方についても大いに学ばされたように思います。
藤山先生、貴重なお話をありがとうございました。