大学院臨床心理学専攻では、年に数回、心理臨床の現場でご活躍の先生をお招きして、臨床研修会を開催しています。この研修会は、日常の学習だけでは学ぶことのできない心理臨床の幅広い知識や技術を修得することを目的として行われているものです。大学院生にとっては、心理臨床家の大先輩との出会いを通して、臨床家としての「あるべき姿」を考えるための貴重な機会でもあります。
11月4日(土)の臨床研修会は、保健医療分野での豊富な臨床経験をお持ちの髙松真理先生(臨床心理士・公認心理師)をお招きして、『「心理臨床における見立て」について』というテーマでご講義いただきました。
当日のご講義は、心理臨床における「見立て」の必要性、見立てをクライエントに伝えることについて、どのように見立てそれを活用するのかといった、基礎から実践までを網羅した豊かで大変聞きごたえのあるものでした。また、事例をもとに丁寧に紡がれた言葉一つ一つから、髙松先生の臨床家としての真摯な姿勢と専門家としてクライエントの前に立つ覚悟を学ばせていただきました。
質疑応答では、院生の質問に、丁寧に温かくお答えいただき、大変充実した研修会となりました。
髙松先生、ありがとうございました。