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2023.11.14

短期大学部英語科

3分だけ魔女になった短大生

福岡女学院大学短期大学部では、短大生の英語学習の動機づけや学習成果の発表の場として、スピーチコンテストやエッセイコンテストなどを定期的に開催しています。11月14日 (火)、エリザベス・リー・ホールにて行われたのは、「第22回学長杯 英語朗読コンテスト」。1年生を対象とした毎年恒例のこのイベントには、5人が参加しました。

今年度の朗読課題として選ばれたのはKiki’s Delivery Service。アニメ作品としても有名な『魔女の宅急便』の原作 (角野栄子著) の英訳版です。知らない人のために簡単にあらすじを説明すると、主人公は魔女の血を引く少女キキ。しきたりに従い、13歳の満月の夜に黒猫のジジと共に故郷を去り、修行をするために町へ向かいます。コリコという美しい街で定住を決めた彼女は、魔法を使って宅配業を始めますが、そこでは様々なトラブルやイベントが待ち受けている、という物語です。

児童文学作品ですので、比較的読みやすいですが、英語で朗読となると結構大変です。暗唱大会とは違い、文章を覚える必要はありませんが、ナレーターとして状況説明をしながら、年齢や性別、職業の異なる複数の登場人物を演じるのは簡単ではありません。

審査は短期大学部で英語を教える7名の教員が担当し、朗読者の単語の発音や強弱、リズム、間、音量、情景表現などが総合的に評価されました。

 

第22回目となる大会の最優勝者として輝いたのは…

N.N.さんです。おめでとうございます!

 

N.N.さんは、登場人物の異なる感情、例えばキキの困惑や駅員の焦りなど、声の速度や声色を使い分けることで的確に表現していました。またテンポもよく、登場する楽器の音真似も上手で、目を閉じるとトランペットやバイオリンがそこにあるようでした。

 

大会終了後に3名の入賞者にインタビューしてみました。

N.N.さん「語と語の音のつながりが難しかったです。練習で (教員に) 直されたイントネーションも本番で間違ってしまい悔しかったです。でも他の参加者と切磋琢磨できたのが良かったです。」

K.K.さん「スピーチコンテストには中学校時代に参加したことがあるのですが、朗読コンテストは初めてでした。登場人物の台詞とナレーターの切り替えが難しかったです。」

M.K.さん「私も自分で台本を考えて演技するスキットコンテストはやったことがありますが、朗読は今回が初めてです。thatなどの/θ/の発音が特に苦手なので難しかったです。寝る前とかに発音に気をつけながら練習しました。」

19世紀の考古学者シュリーマンは、18 ヶ国語をマスターとして知られていますが、カセットテープもなかった時代に彼がひたすらやったことは、音読だったとか。言語はやはり音ですので、自分の口から出すという練習は、確実に効果があると言えるでしょう。

英語が苦手だと思っている人も、あきらめないで音読や朗読にチャレンジしてみませんか?