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2023.08.01

国際英語学科

【課外授業紹介】Fly High! 国際英語学科のエアライン・ダブルスクール:エアライン・セミナー

就職活動が活発化するこの時期、国際英語学科では様々な業界へ羽ばたいていく学生の就活支援をおこなっています。その中で、コロナ禍が峠を越えたこの2023年度、旺盛な求人が復活した航空業界へ進まれる学生を支援することを目的として、「国際英語学科エアライン・セミナー」を課外授業の一貫として立ち上げました。セミナーは8月1日の現在もまだ活動中ですが、そろそろ成果が上がってきています。今回は、このセミナーでの取り組みの具体的内容と、上がってきつつある成果についてご紹介致しましょう。

国際英語学科での航空業界就職実績

国際英語学科の学生定員数は60名で、そのうちの比率にして10%から、多い時では25%(4名に1名がエアライン業界に就職!)の在学生が航空業界に客室乗務員または空港での地上職員として就職しており、学科としても航空業界へ学生を送り込んでいく上でのノウハウと、実績を積んできておりました。2020年、2021年の2年間は全ての航空業界が採用人数ゼロを発表した年であり、国際英語学科としても苦渋を経験させられた2年間であり、長年の夢を果たすことのできなかった学生に対しては、言葉もありませんでした。2022年には客室乗務員、地上職員の採用が限定的ながらも再開しましたが、国際英語学科としても本格的支援に踏み切れず、充分な成果を上げることができませんでした。そして、迎えた2023年度、過去に蓄積してまいりました航空業界就職活動支援ノウハウの活用再開を図るべく、改めてエアライン・ゼミなる呼称で学科内にエアライン・ダブルスクールを立ち上げました。参加学生数は4年生60名中の12名です。

■エアラインゼミの活動内容

ゼミは、2023年3月初旬に立ち上げました。正規の授業の時間と被らない時間帯を選択し、毎週火曜日の4限と木曜日の3限を定期の課外授業時間に定めました。そのほか、参加学生と指導教員の都合を勘案し、任意の時間帯で個別の指導時間を設けました。活動の柱は、主に4つです。

        (1)目指す航空会社・職種の選定
        (2)エントリーシート対策
        (3)SPI(適性検査)対策
        (4)模擬面接

(1)目指す航空会社・職種の選定

ゼミでは、多数の航空会社の中から企業フィロソフィーや企業理念の詳細なレビューを支援し、各人に最も合う企業選定のアドバイスをしました。ゼミ生とで公開情報を共有し合い、ディカッションを促進しながら、参加ゼミ生それぞれが自らの適性と相談しつつ就活のターゲットする企業を選びとるまでの過程を、きめ細かく支援しました。

(2)エントリーシート対策

エントリーシートの設問のうちの典型的なものについて、繰り返しおさらいをすることで、まずゼミ生がそれぞれなりに自分自身の適性に叶った模範解答の作成に打ち込みました。例えば、「あなたの強み」、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」、「苦手な人」、「感謝された経験」、「困難や挫折の経験」といった設問に対して、繰り返し答案を練る訓練をしました。それをメールで指導教員に送るのですが、指導教員からは真っ赤に添削された文書が送り返されてきます。それを再び練り直すということが続きましたが、この一連のプロセスはかなり執拗に繰り返されました。

(3)SPI(適性検査)対策

エントリーシートに並んで、もう一つ重要な関門がSPI(適性検査)です。しかも、言語系・非言語系の二つの分野のうちの、特に非言語系(数学)分野対策です。ゼミでは、授業時間をこの対策に充てたり、個別に面談の時間を設けてSPIのツボについて、指導教員からアドバイスを授けました。

(4)模擬面接

エントリーシートを提出し、5月のゴールデンウィークを終えると、いよいよ一次面接の始まりです。提出したエントリーシートの審査通過を待つことなく、模擬面接がほぼ毎日の高頻度で行われました。グループ・ディスカッション、グループ面接、個別面接など、様々なタイプの面接について、指導教員を面接官に模して行われました。時には圧迫面接も模擬され、ゼミ生も練習とわかっていながらつい感情的な応対をしてしまったり、指導教員の強い言葉に涙ぐんでしまう場面も出てきました。そのぐらいに真剣度を増した特訓が、日々行われました。

■エアラインゼミの成果(中間ご報告)

2023年の3月から継続させてきた、国際英語学科のエアラインゼミですが、そろそろ成果が上がってまいりました。最終面接の審査結果は、まだ公開できる段階にはありませんが、途中経過に相当する書類審査(ES審査)通過結果、一次面接通過結果、二次面接通過結果について、ご紹介いたします。今回、ゼミ生が挑戦した航空会社は、客室乗務職、地上職それぞれについて、以下に挙げる20社です。

2023年8月1日現在、書類審査通過率は80%以上と、一般に書類選考の通過率が平均で60%とされる水準を大きく上回ることができました。また、一次面接通過率は客室乗務職で90%超えを達成しましたが、これも一般に通過率が50%平均と言われる水準を大幅に上回ることができました。また、二次面接(これは地上職では最終面接にあたります)では、地上職での通過率がやはり90%を超えるなど、予想以上の高い通過率を達成することができました。

その結果、現時点で、7件の客室乗務職の内定、14件の地上職の内定をいただいております。また、現在、最終面接審査結果待ちのゼミ生もおりますので、最終的な内定取得状況のご報告は、また次回以降にさせていただければと存じます。今後、このブログで、ゼミ生一人ひとりから就職活動を振り返って教訓となったことなどをご報告させていただければと考えます。

国際英語学科での学びは、教室での座学に留まるものではありません。学生が国内外の学外他地域へ飛び出し、英語を駆使して実社会との接点にも触れることのできるさまざまな機会を提供しています。ちなみに航空業界に即して申し上げれば、一般に客室乗務職の応募要件はTOEIC 600点以上、地上職は550点以上とされています。国際英語学科は就職活動の場面でも十分に英語力を発揮できるように、TOEICスコアの730点以上取得を目指して、取り組みを進めています。

国際英語学科は、2014年に学科を開設して以来、今年度で10年目を迎えました。ここ数年間はパンデミックに見舞われ、残念ながらこれまで本学科の強みとしてきた、留学プログラムをはじめとする国際色豊かな学びの機会を十分に提供することができませんでした。状況好転の兆しが見え始めた昨今、withコロナ時代をもしっかりと見据えた新しい学びの視点から、今年度は国際英語学科の学びの原点に立ち返り、社会に旅立つ学生の皆さんを支援します。皆さんの夢の実現のために、ともに国際社会へ向かって羽ばたきましょう。