言語芸術学科の「国内フィールドワーク(理論)」は、夏休みに予定されている関西方面への「国内フィールドワーク(実践)」に向けた事前学習となる授業です。関西で育まれた言語芸術、過去から現在までの文化や思想などを多様な切り口で学んでいます。
特に「(理論)Ⅱ」は、学生が自ら選んだテーマについてそれぞれのアプローチで発表していく能動的なスタイルなのですが、先日の授業からその1つをご紹介します。
2年生のK.Mさんが選んだテーマは「大阪の言葉」。
大阪弁と関西弁の定義とバリエーション、そして近年の動態などをジャニーズWESTメンバーの使用例とともに楽しく紹介してくれました。
そしてクライマックスは「知らんけど」という言葉の分析。
「自分の発言したそのことに確証がもてない会話の結びとして使う」といった一般的な解釈を超えて、この言葉の使用には「3つの魔法」があるということを力説してくれました。
1つ目は、話の内容の真偽から心を解放してくれる
「解放魔法」
2つ目は、話の内容や話すこと自体によって作られるその場の雰囲気をニュートラルに戻してくれる
「浄化魔法」
3つ目は、「知らんけど」に対するツッコミ「知らんのかい!」を呼び起こして会話を継続させてくれる
「継続魔法」
そしてこの「継続魔法」と「浄化魔法」は結びついて、さらに強力なハイブリッドの魔法にもなるということでした。
果たしてこれらは本当なのでしょうか。
夏休みの「国内フィールドワーク(実践)」で、私たちはその真相を確かめてくることができるはずです!(知らんけど)