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2023.06.21

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から~修了生の声~(1)

臨床心理学専攻では、今年度も、臨床心理士・公認心理師として現場で活躍している修了生の声をお届けしていきます。心理支援の仕事の幅広さや、大学院での学びがどう役に立って行くのかを少しでも知っていただく機会になれば幸いです。

今回は、教育領域の臨床現場で活躍している14期生のTさんが寄稿してくれました。Tさん、ありがとうございました。

~臨床心理士・公認心理師として働く修了14期生R.Tさんからのメッセージ~

***現在の仕事について***

大学院修了後、不登校の小学生、中学生の通所施設で、相談、指導、支援の業務を行っています。不登校になった経緯は様々ですが、一人一人が自分のペースでできることから挑戦するお手伝いをしています。その中で、学校以外の居場所の重要性を感じています。傷ついたり、疲れたりした子どもたちが居場所を見つけることで本来の力を取り戻し、自分らしく歩むようになる姿を目の当たりしてきました。すぐに結果が出ることではありませんが、卒業する際に感謝の言葉を頂いたり、卒業後も嬉しい報告をしに顔を見せにきてくれたり、やりがいを感じる瞬間が多くあります。

***現在の現場に活かされる本学大学院での学びについて***

常に人の心は動いており、マニュアルがない世界です。様々な実習の中で多くの方と関わる機会があったからこそ、人を理解するためにはまず自分を知ることや、自分の心の動きに敏感になることが大切であることを学びました。

また、独りよがりにならないように様々な人の考えに触れることの大切さも学びました。大学院では同期の存在が大きかったです。様々な視点の考えに触れることで、考えの幅が広がり、クライエント理解にも繋がりました。そのような同期とは、楽しいことも大変なことも一緒に乗り越えてきたからこそ、絆が深まり何でも言い合えるようになり、一生の財産となりました。今でも定期的に会うことが楽しみの一つで、心の支えとなっています。

 

現場に出た今でも自分の心に目を向ける時間を意識的に作り、道具である自分自身を磨き続ける努力をしています。さらに、同期やゼミの勉強会で様々な考えに触れることで、常に自分には何ができるのかということを考え、現場での子ども達との関わりに繋げています。

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。