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2023.06.20

国際英語学科

憧れ: longing, dream & English study

1. Longing(憧れ)

この記事を読んでいる皆さんは「英語」に関心をお持ちでしょう。それでは、なぜ皆さんは英語を学ぼうとしているのでしょうか? Why do I want to study English? 英語が「世界語」だから、様々な職業で英語が必要だから、企業の昇進に英語が必要と聞いたから、などなど色々な理由が考えられると思います。こうした理由は確かに「もっともな理由」なのですが、頭でっかちにならずに「感じてみる」ことも大切です。なんとなく異国に興味があるから、そんな「憧れ」から出発してよいと思います。「憧れ」が「夢」となり、それが「英語学習」に繋がれば理想です。今回は海外の様子をほんの少しだけ紹介します。

2. EAGLE in Cambridge

国際英語学科の英語名は、The Department of English as a Global Language、略して「EAGL」と呼んでいます。これは「鷲」の「EAGLE」と音を同じくしますが、綴りが異なります。写真はイギリスのケンブリッジにあるパブ(居酒屋)です。大学関係者のたまり場としてパブがよく使われますが、このパブは特別です。1953年に Francis Crick が James Watson と DNA の二重らせん構造(the double helix)を発見したと友人に発表した場所なのです!

3. EAGLE in Oxford

実はイギリス、オックスフォードにも「EAGLE and Child」というパブがあります。どうやら英国人は「EAGLE」が好きなのかもしれません。このパブもただ者ではなく、The Chronicles of Narnia「ナルニア国物語」の著者の C.S. Lewis や The Lord of the Rings「指輪物語」の著者の J.R.R. Tolkien(いずれもオックスフォード大学教授)たちが集まって文学について語り合った場所なのです。今でもその部屋がパブの中に残されています。文学について熱い議論が繰り広げられた場所なのです。

4. Oxford の街を散策

オックスフォードには River Thames(テムズ川)の支流の River Charwell(チャーウエル川)が街を横切るように流れています。ボートに乗ってゆっくりと川を上る(下る?)ことができますが、出発点には大きなパブがあります。Lewis Carroll(本名 Charles Dodgson)が Alice's Adventures in Wonderland「不思議の国のアリス」を書くきっかけとなったのがボート遊びでした。ちなみに Lewis Carroll は Christ Church College の数学の先生でした。右の写真はオックスフォードの中心街です。排ガス規制に合格したバスで、環境に優しい(This bus is very green)と書くだけでなく、車体も緑に塗装しています。それだけでなく、「このバスの排ガスは、牧師の説教よりクリーンだ」(... makes this exhaust cleaner than a vicar's sermon)なんて、どこかの国であれば「炎上」してしまいそうなことが、ジョークとして書かれています。イギリスらしいジョークです。
左の写真は、オックスフォード大学 Hertford College の学舎に掛かる Bridge of Sighs(なげき橋)です。見ているだけで、ため息が出てきそうなほど美しい橋(実は廊下)なのです。オックスフォード大学には38のコレッジ(Colleges)があり、Hertford はその1つです。卒業生には William Tyndale(神学者)、John Donne(詩人)、Thomas Hobbes(哲学者)、Jonathan Swift(小説家)など有名人が多数います。右の写真は Bodleian Library(大学図書館)の別館 Radcliffe Camera です。カメラと聞くと写真を想像すると思いますが、カメラのもともとの意味は「部屋」なのです。Radcliffe Camera の中は結構薄暗く勉強するには最適です。

5. So, let's enjoy studying English!

いかがでしたか?少しは気分転換になれたでしょうか?私も教師として受験生の皆さんに英語学習の重要性をお話します。でも、頭でっかちにならずに異国に関心を抱くことはとても大切だと思います。童謡に「海」という歌があります。「海は広いな大きいな、月が昇るし日が沈む」という歌ですが、3番は「海にお船を浮かばせて、行ってみたいなよその国」です。私は小さい頃から海を見ては、いつか「よその国」に行ってみたいと思っていました。それが英語を研究するきっかけとなったのです。受験勉強で忙しい中でも「憧れ」を忘れずに、その「夢」を「実現」させることを考えて下さい。そして国際英語学科は皆さんの「夢」を実現させるお手伝いを致します。一緒に勉強しましょう。