学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人文学部
  4. メディア・コミュニケーション学科
  5. オープンキャンパスでの模擬授業:「〈ポップ〉ミュージックでメディア史入門」

2023.06.08

メディア・コミュニケーション学科

オープンキャンパスでの模擬授業:「〈ポップ〉ミュージックでメディア史入門」

5月14日(日)のオープンキャンパスで「〈ポップ〉ミュージックでメディア史入門」と題した模擬授業を行いました。そのときの内容をご紹介します。

J-POPやK-POPをはじめとして、私たちが日ごろ親しんでいる音楽の多くは「ポップ」というジャンルに分類されます。この「ポップ」ということばがどこからきたのかを紐解いていくと、文化や芸術とメディアの関係性がどのような歴史をたどってきたのかを垣間見ることができます。

音楽がレコードとして商品化されたのは、今から150年ほど前の19世紀後半のこと。それまでは楽譜を中心に成立していた音楽の世界がじわじわと変化し、歌や演奏を録音したものが時間と場所を超えて広がりはじめます。1950年代に入ると、テレビの普及やレコード価格の低下にともない、より多くの人びとが録音物を買って音楽を楽しむようになりました。「人気のある」といった意味を持つことばである「popular」を縮めて、「pop」と表記する例が増え始めたのも、ちょうどこの頃です。

模擬授業では各時代のレコードを実際に再生し、その響きの違いに耳を澄ませながら、音楽の流行現象や、ファンとアーティストのコミュニケーションがどのように変化してきたのかを考えました。さらに、レコードをつくる素材の技術革新とパッケージデザインの関係性を、実物をさわりながら体験しました。

メディア・コミュニケーション学科では、さまざまな時代・地域のメディアにふれる体験を通して、メディアとコミュニケーションとデザインの結びつきを学んでいきます。模擬授業に参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

(忠 聡太)