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2023.05.01

メディア・コミュニケーション学科

オープンキャンパスでの模擬授業:「映像メディアの可能性を拓く」

4月23日(日)のオープンキャンパスで「映像メディアの可能性を拓く」をテーマに模擬授業を行いました。そのときの内容をご紹介します。

-私たちの暮らしの中の映像メディア

私たちは一日6時間以上、テレビやスマートフォン、タブレットなどに触れているといわれています。もっとも、これは2018年の統計なので、コロナ禍ではもっと増えていたはずです。映像メディアは、言うまでもなく私たちの暮らしに最も馴染みのあるものです。またインターネットの普及やSNSの浸透を背景にして、誰もが作り手・送り手になることができる時代に生きているといえるでしょう。

そこで模擬授業では、実例をもとに映像メディアの可能性について考えました。
まず、映像は動画や静止画、グラフィック、文字、音・音声などを組み込むことができる総合メディアであることを確認しました。あるテレビ番組の文章で説明された概要と、それが映像化されたオープニングアニメーションを比較し、映像には瞬時に理解を促す力や訴求力があることをわかってもらいました。

-メディア・コミュニケーション学科での取り組み

映像メディアの可能性のひとつに、他者と「協働」してつくりあげることができる点があげられます。その実例として、コロナ禍が広がる直前の2020年2月にメディア・コミュニケーション学科で行ったワークショップ「アニメーションをつくろう!〜ロトスコープ・ワークショップ〜」を紹介しました。ロトスコープという初期のディズニー作品でも採用されていた古典的なアニメーション手法を用いて、映像の原理を学ぶというものでした。参加したおよそ20名の学生たちは、二日間で270枚以上の原画を描き、25秒のアニメーションを完成させました。ひとりではできない膨大な数の作画を仲間たちと協力してやりとげることができたのです。

2020年「アニメーションをつくろう!〜ロトスコープ・ワークショップ〜」制作風景

映像メディアは、他者と「協働」し驚きや喜びを分かち合う手段として捉えることができるのではないでしょうか。誰かがつくったものを楽しみ、味わい、読み解くだけでなく、自分たちでつくってみることでより映像メディアへの理解が深まります。メディア・コミュニケーション学科では、理論と実践の両方から、メディア、コミュニケーション、デザインの結びつきを学んでいきます。

模擬授業に参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

(渡辺 学)