言語芸術学科では、毎年春に『テーマ・シンキング叢書』というシリーズ本を出版しています。これは、毎年決められたテーマに関して、学科教員がそれぞれの専門分野の視点から2万字程度の文章を書き、それらを一冊にまとめているものです。
13冊目となる『テーマ・シンキング叢書』のテーマは「食」。多彩な角度から「食」を論じたテキスト集となりました。
内容は以下の通りです。
第1章 英詩における食 上村忠実
第2章 キリスト教史に見る「食」―宣教師が見た戦国日本の「食」― 大島一利
第3章 パフォーマンスとしての「食」 —坂元裕二『カルテット』と別役実の劇作品を中心に― 須川渡
第4章 極限状態における食 文屋敬
第5章 『食道楽』の卓然性 松本健
第6章 シェイクスピアと「食」―『じゃじゃ馬馴らし』を中心にー 道行千枝
この試みは、一つのテーマに対して複数の学問分野からの研究を試みる「学際的研究」の姿勢をカリキュラムに反映させるためのものです。このテキストは、2年次の「テーマ・シンキング」という授業で使用されます。