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2023.02.23

メディア・コミュニケーション学科

学生インタビュー (九州大学大学院へ進学)M・Wさん

このシリーズでは、メディア・コミュニケーション学科の先輩からみなさんへのメッセージを紹介しています。

この春より九州大学大学院芸術工学府ストラテジックデザインコースへの進学が決まったM・Wさんに話を聞きました。

-大学院への進学を決めた理由を教えてください
もともと卒業後はデザインに関わる仕事がしたいと就職活動に取り組んでいました。そのかたわらで「もっとデザインについて学びたい」と考える自分もいて、そんな時にゼミの指導教員である二瓶晃先生(2021年度まで勤務)から「M・Wさんならもっと深くデザインを学べると思いますよ」と声をかけてもらい、それから大学院への進学を考えるようになりました。私にデザイン学の面白さを教えてくださった先生のその一言は本当に嬉しく、私の背中を押してくれました。

-デザイン分野を学ぶために本学科に入学したのですか
もともとは放送業界に興味があり、メディアについて学びたいと思って学科へ入学しました。デザイン分野については目に見えるようなビジュアルの良し悪しを学ぶことぐらいの認識で、深く学ぼうとはまったく思っていませんでした。

-デザイン学に興味をもったきっかけを教えてください
2年時に履修した「デザイン概説」(二瓶先生)の授業がとても面白く、自分の中の「デザイン」についての概念が大きく変わりました。デザインが社会の中で果たしている役割や可能性、特に「誰かの役に立つデザイン」についてもっと学びたいと思いました。そしてインクルーシブデザインについて深く学んで行きたいと思うようになりました。

-M・Wさんは卒業研究で知的障がい児に向けた仕掛け絵本の制作に取り組んでいましたね
はい。社会福祉系のインターンシップで一人の知的障がい児に出会ったのですが、その子が他のこどもたちと一緒に遊べず泣き出してしまう姿を見て、みんなで一緒に遊べるツールが作れないかと思ったことがきっかけです。障がいのある子とない子が楽しく遊べるよう、触覚や視覚、聴覚で楽しめるような仕掛けを絵本に取り入れてデザインしました。
障がいがある人たちに対する支援はまだまだ少ないです。それは、その人たちを知る機会や関わる機会が少ないことが一つの理由だと思っています。大学院では、卒業研究で取り組んだように、障がいがあってもなくてもお互いが楽しく関わることができるデザインについて学びを深め、研究していきたいと考えています。

卒業制作 触って楽しむ仕掛け絵本 「なにつくる?」 「あれはなに?」

-学科で印象に残っている授業を教えてください
「サブカルチャー表現演習」(忠聡太先生)の授業が印象に残っています。自分が望むものを自らの手を動かしてつくりあげていくDIY(Do it Yourself)の考え方や手法を学ぶ授業で、消しゴム版画や木版画といった原始的な手法で作品の制作に取り組みました。学んだことを頭で考えるだけでなく、実際に手足を動かして体験することの楽しさを知りました。
また「映像表現演習」(二瓶先生)では、受講生全員によるアニメーションの集団制作に挑みました。手書きやコマ撮りアニメーションをつなげて一つの映像を作るまでの工程がとても楽しかったです。
もともと一人で黙々と何かに取り組むことが好きだったのですが、学科での授業を通してグループワークの楽しさに気づきました。どちらもオンラインでの実施でしたが、毎週の授業が楽しみでした。先生方は大変だったと思いますが、コロナ禍の中でも楽しく授業を受けることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

-最後にメッセージがあればお願いします
興味があることをすでに見つけられた人、まだ見つけられていない人、みなさんそれぞれだと思いますが、私は学科の授業を通して思いもよらないことに興味をもち、自分でも知らなかった自分と出会うことができました。さまざまな学びから得られるものがきっとあると思うので、分野を問わず、いろいろな授業を履修することをお勧めします。そこで何か惹かれるものを見つけたら、その「興味」に向かって全力で動いてみてください。授業だけでなくワークショップやイベントなどにも参加してみてください。自分から動かないと「興味」はやってきません。

学科では素敵な先生や友人との出会いがあると思うので、たくさん交流してください。私にはいつも困ったときにそばで支えてくれた友人や、ゼミで自分のデザインを評価してくれる仲間がいて、大きな自信につながりました。この出会いがなければ今の自分はないと思っています。

M・Wさん 本当にありがとうございました。

(学科Today編集担当)