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2023.01.19

現代文化学科

【池田ゼミ】4年間の集大成~女子大生目線で地域の魅力を発信する『ニューロカリズム』~

 池田ゼミでは、観光を多角的に分析・検討できるようになることを目標としています。特に観光をメリット・デメリットの双方から分析し、観光地の現状及び実態を把握し、その地域が抱える問題点を捉え改善策を考えています。これまで池田ゼミの4年生は観光と社会の結びつきについて、企業との連携やフィールドワーク、旅行商品造成等の実践を踏まえながら学んできました。本日は2022年度に取り組んできた研究成果、そしてこれまでの研究活動をご紹介させて頂きます。
 ゼミ活動が始まった2年次はコロナ禍で遠隔でのスタートとなりましたが、現代の観光のトレンドや観光統計・観光客へのアンケート調査結果の分析からどのような観光プロモーションを実施すべきかの戦略の立て方など、観光を考えていく上でのポイントを学びました。また旅行商品をつくる練習として、自分たちのゼミ研修のプランを計画しプレゼンする「旅行プランコンテスト」を実施し、与えられたテーマのなかでいかにオリジナリティのある旅行プランができるかを考えてきました。
 2021年度は、昨年の学びを活かして、コロナ禍の状況下、「観光を通して女子大生にできること」は何かを考え、女子大生ならではの視点から地域の魅力を発信し、コロナ禍の新たな観光・地域づくりのきっかけになればとの思いを込めて「ニューロカリズム(New-Localism)」という名前をつけ、独自の観光のあり方の提案を試みました。23名のゼミ生が6チームに分かれ、福岡在住のファミリー層をターゲットに福岡の「自然資源」を活用して、福岡各地のまだ知られていない魅力を伝えるモデルコースの作成を実施することとしました。

 活動のなかで、テレビドラマの宣伝や企業のブランドの立ち上げ、また行政の観光PRなど多岐にわたるデザインを手掛け日本の最前線で活躍されている株式会社1のアートディレクター加藤一行様にプロジェクトに参加頂き、活動の監修を実施してもらえることになり、”女子大生らしい発信”とは何かをもう一度見直し、プロの視点からどのような発信をすれば多くの人に伝わるパンフレットになるのか、そのノウハウや考え方を学ぶ機会を頂きました。初挑戦の観光モデルコースづくりは大変なことも多かったですが、実際に自分たちが取材店舗の選定、写真撮影及び使用許可、パンフレットのデザインに至るまで0から作りあげることができたことで、まだ知らない私たちの暮らす福岡の魅力とともに観光の奥深さを実感することができました。また取材のなかで地元の方々との触れ合いを通し、観光の魅力を自分たち自身が感じることができました。

 そして集大成となる2022年度は、昨年度パンフレッドづくりで学んだことを踏まえ、”共感”という点を改めて考えることにしました!「ニューロカリズム」と題してこれまで活動を進めてきたなかで、最も大切にしてきたことは自分たちが「訪れた場所で自分たちらしく楽しむ姿を伝えること」であり、それこそが「まだ知られてない地域の魅力を自ら見つけ、発信する」というこの活動のなかで私たちが目指す姿でした。私たちが目指すのは単に観光情報だけを発信するのではなく、自分たちが実際に現地を訪れ、現地の方々との”ふれあい”のなかで感じたことや自分たちでしか見つけることができなかったその地域の新たな発見といったその場所の”情景”を伝え、それにいかに共感してもらうかを今年度は考えることにしました!

 そこで5チームに分かれて1泊2日の旅行プランを作成し、そのなかで自分たちらしくその地域の魅力をみつけ、いかにその地域の情景を伝えつつ、自分たちの現地で感じたことに”共感”してもらうための動画づくりに取り組んできました!!昨年度に引き続き、株式会社1のアートディレクター加藤一行様にゼミ活動の監修を頂きながら、プロの視点から人に伝えるための方法を学びつつ、加藤様に助言を頂きながら各チームが旅行プランの作成や現地のリサーチ、パンフレットや動画のイメージ等などを日々試行錯誤しながら考えてきました。

 実際に現地を訪れて体験したこと、地元の方々とお話しをして感じたことなど、旅を通じて私たちが感じた想いに、今回それぞれのチームが作成した動画を通じて”共感”をして頂けたら幸いです!

謝辞 本企画の遂行にあたり、2021年度よりパンフレットのデザインから企画のディレクションまでその全てをご担当頂きました株式会社1 加藤一行様に心より感謝を申し上げます。またコロナ禍にありながらも取材を御快諾くださいました関係者の皆様、誠にありがとうございました。本企画にご理解とご協力を頂きました全ての皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。