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2022.08.17

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から学ぶ⑧ ~修了生の声~

本専攻は、臨床心理士第一種指定大学院として開設し20年目を迎えます。これまでに235名の修了生が巣立ち、資格を取得し様々な分野で活躍しています。秋には、「臨床心理士のアイデンティティに基づいた心理臨床実践について」をテーマとして大学院開設20周年のシンポジウムを企画しています。そこで、todayでは「修了生の今」を紹介していきます。先輩達の活躍は、在校生だけではなく、これから大学院進学を目指す人々の道しるべとなるでしょう。

今回は、臨床心理士・公認心理師資格を有し、スクールカウンセラーとして活躍しているM.N.さんを紹介します。

~臨床心理士・公認心理師として働く修了9期生M・Nさんからのメッセージ~

***現在の仕事について***

主にスクールカウンセラーとして働きはじめて、早9年が経ちました。児童思春期の方たちと一緒に思い悩み考えています。苦悩を乗り越えていく、そこに一緒に伴走する尊い仕事です。また、乗り越えられないまま児童生徒さんを見送ることもあります。乗り越えられなかったけれども、卒業式の日に、私のことをぎゅっと抱きしめて、卒業式の会場に入場していった生徒さんや、卒業して大人になって手紙をよこしてくれた生徒さん、そのような方々に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

***現在の現場に活かされる本学大学院での学びについて***

私自身、人生のふり返りをした大学院生活でした。一度社会人・家庭人として生活していた中、大学院で学んだことは、人間の本質と、人に寄り添う、ということでした。それは、まさに“人生のやりなおし”をした感覚です。特に、岩手県への震災支援では、さまざまな想いを持たれている人々に出会い、衝撃を受けました。言葉にできない辛さや悲しさに触れることはどういうことなのか。ほんの一部ですが、それらに触れた経験でした。働きはじめても、失敗続きで、自信をなくしたこともありましたが、そのような時は、大学院時代に岩手の被災地の方々や先生方、仲間たちに出会ったことや、当時学んだことが(後からあの時学んだことはこれかと理解されることも多いのですが)励みになりました。大学院での2年間の学びは私の人生の宝です。

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。