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2022.08.10

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から学ぶ⑦ ~修了生の声~

本専攻は、臨床心理士第一種指定大学院として開設し20年目を迎えます。これまでに235名の修了生が巣立ち、資格を取得し様々な分野で活躍しています。秋には、「臨床心理士のアイデンティティに基づいた心理臨床実践について」をテーマとして大学院開設20周年のシンポジウムを企画しています。そこで、todayでは「修了生の今」を紹介していきます。先輩達の活躍は、在校生だけではなく、これから大学院進学を目指す人々の道しるべとなるでしょう。

今回は、臨床心理士・公認心理師資格を有し、総合病院で心理職として活躍しているK.S.さんを紹介します。

~臨床心理士・公認心理師として働く修了5期生K・Sさんからのメッセージ~

***現在の仕事について***

現在、急性期の総合病院に勤めています。入職当初、心理職が不在でしたが、現時点では、診療技術部 臨床心理室内に、2名の職員が在籍しています。業務は、身体疾患を持つ方への面接、認知機能検査、小児の発達・知能検査、糖尿病集団教育、職員のメンタルヘルス業務など様々です。常勤精神科医は不在ですが、近隣精神科や保健所と連携する「自殺ハイリスク者支援事業」、非常勤精神科医と病棟回診する「リエゾンコンサルテーション」に携わっています。

***現在の現場に活かされる本学大学院での学びについて***

大学院時代を遡ると、私たち院生は、先生方に守られていたことを改めて痛感します。センターや実習先では、当たり前のように、面接や検査の機会を提供して下さいました。現場では限られた時間と環境下で、組織の運営方針に沿い、自ら心理職の業務を開拓することが期待されます。専門職の業務に留まらず、チーム活動では、会場設営やマニュアル作成、職員間の調整役など、“出来ることは何でも協力する”“全体の流れを俯瞰して見る”姿勢が求められます。この姿勢は、とーく・るーむ、月例会・やすらぎ荘キャンプ、電話当番、講演会運営等、大学院での実践から学ぶことが出来ました。

今、コロナ禍でも諦めずに前に進めるのは、「女学院の内省」のおかげです。

 

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。