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2022.07.07

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から学ぶ⑤ ~修了生の声~

本専攻は、臨床心理士第一種指定大学院として開設し20年目を迎えます。これまでに235名の修了生が巣立ち、資格を取得し様々な分野で活躍しています。秋には、「臨床心理士のアイデンティティに基づいた心理臨床実践について」をテーマとして大学院開設20周年のシンポジウムを企画しています。そこで、todayでは「修了生の今」を紹介していきます。先輩達の活躍は、在校生だけではなく、これから大学院進学を目指す人々の道しるべとなるでしょう。
今回は、臨床心理士・公認心理師資格を有し、スクールカウンセラーとして活躍しているH.T.さんを紹介します。

 

~臨床心理士・公認心理師として働く修了6期生H・Tさんからのメッセージ~

***現在の仕事について***

現在は、福岡県内にある私学の中高一貫校でスクールカウンセラーとして勤務しています。勤務形態としては、月曜日から金曜日まで心理職2名が常駐する形になっています。事前に来室予約のある方が優先ではありますが、保護者の方からの電話相談や、当日予約無しで相談に来てくれる生徒さんの対応など、できる限り柔軟に対応するよう心掛けています。 

***現在の現場に活かされる本学大学院での学びについて***

現場に出ると、だれもが心理の専門家として責任を担うことになります。業務上1人で抱えることが難しい事案が起きたとしても、どの仕事にも守秘義務が生じます。また、心理職は1人職場であることも多いため、職務上気軽に相談できる相手が見つけにくいこともあります。このことに対しては、スーパーヴィジョンを通して自身の状態を客観視できるよう努めたり、各種勉強会等に所属するなどの方法で、信頼できる仲間を見つけていくことになります。大学院ではこのような困りごとを聞いてくれる同期や先輩・後輩、先生方などたくさんの味方がいます。
何事も一人で抱え込んでしまうと、視野が狭くなってしまいます。周囲を頼り、他者の意見を取り入れるスキルを身につけることも、私にとって心理職としての重要な過程だったと感じています。このような意味で、在学中は“福岡女学院大学大学院の学生”として、守られた環境下で最大限に学ぶことが可能であり、それが現在の自分を支えてくれている重要な基盤になっています。

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。