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2022.06.23

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から学ぶ③ ~修了生の声~

本専攻は、臨床心理士第一種指定大学院として開設し20年目を迎えます。これまでに235名の修了生が巣立ち、資格を取得し様々な分野で活躍しています。

この秋には、20周年を記念して、「臨床心理士のアイデンティティに基づいた心理臨床実践について」をテーマとしシンポジウムを企画しています。

そこで、todayでは「修了生の今」を紹介していきます。先輩達の活躍は、在校生だけではなく、これから大学院進学を目指す人々の道しるべとなるでしょう。

今回は、自衛隊で、臨床心理士として活躍している本学臨床心理学専攻修了生のM.S.さんを紹介します。

~臨床心理士として働く修了12期生M・Sさんからのメッセージ~

***現在の仕事***

 大学院修了後、精神科病院の勤務を経て、現在は、自衛隊の駐屯地における医療職技官(臨床心理士)として働いています。自衛隊では、日々前線で活躍される隊員が安定した気持ちで特殊な任務に従事できるよう、個別面接や本人及び上司を交えたコンサルテーション、心理教育、復職支援や災害等のトラウマ(心的外傷)ケアなどの心理業務を行なっています。難しさはありますが、職場の関係職員や部内外の関係機関と相談•連携しやすい環境もあり、安心して業務を行うことができています。クライエントと組織の双方に関わりながら、ケースを通じて学び続けることのできるやりがいのある仕事です。

 

***現在に活かされる本学大学院での学び***

 大学院では、多岐にわたる実習•実践の場をいただきました。小中学校や適応指導教室、障害者を対象とした心理療法における実習や、学内にある臨床心理センターでのケース担当のほか、東日本大震災後には、被災地にて心理療法(主動型リラクセーション)による支援も行いました。そして実習後には、先生方とケースを通じた振り返りを共有し、徹底して自分自身と向き合って内省を深め、臨床心理士としての専門性について学びました。こうした経験を通して、専門職としての基礎をつくることができたと感じています。

 

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。