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2022.06.10

国際英語学科

【学生の活躍】International Cooperation:福岡県国際協力リーダー育成プログラム「国際協力ワークショップ」に参加

国際英語学科3年生のM.N.さん(大分雄城台高等学校出身)は、令和4年2月中旬から3月初旬にかけて福岡県国際交流センターと国連ハビタット福岡本部によって主宰された、福岡県国際協力リーダー育成プログラム「国際協力ワークショップ」に参加されました。本ブログでは、M.N.さんが参加されたプログラムと、その中での学びの内容についてご紹介いたします。

■座学を通じた国際協力の学び

ワークショップは、国際協力に関する入門的な内容を座学で学ぶほか、参加者自らがテーマを選び、英文での発表資料を作成してそれを参加者全員の前でプレゼンテーションを行うという内容です。座学は、全5回に渡って開催され、朝の10時から夕方の5時まで、国連ハビタットの職員と国際協力機構(JICA)の職員をはじめとする国際協力の専門家の方々が講師として登壇され、国際協力に必要なスキルや国際機関で働くための諸知識について、熱心に講義されました。

■参加者たちとのブレーンストーミングとプレゼンテーション

座学に加えて、ワークショップではブレーンストーミングやプレゼンテーションの場も設けられました。参加者はお互いに協働して、国とテーマを選び、その中での開発援助に絡めた課題やその解決のために求められる行動などについて、ディスカッションが重ねられました。

M.N.さんは、テーマ国としてフィリピンを選び、そこでの廃棄物処理問題を取り上げてプレゼンテーションを行いました。

■ワークショップに参加して

Q1. このプログラムに参加するには、選抜試験に合格しなければ参加できないのですか?

一次審査の書類審査、そして二次審査の面接(英語と日本語)に合格しなければいけませんでした。

 

Q2. なぜこのワークショップに参加しようと思い立ったのですか?

将来、国際協力という活動に携わりたいと思っており、そのためにはもっと経験や知識を自分の中に増やしていかなければいけないと考え、募集案内で「国際協力リーダー育成」という題名を見た際に、このプログラムに参加することで目標に一歩踏み出せると思い参加を決めました。

 

Q3. M.N.さんはなぜフィリピンを選択し、ごみ問題を扱ったのですか?

私自身がフィリピンを選択したのではなく、今回は全体で「フィリピン」という国をテーマに指定されていました。本来ならばネパールに行き、現地での活動だったらしいのですが、このような状況なので国内でフィリピンを研究しました。私たちのグループではフィリピンの「ゴミ問題」について詳しく研究しました。フィリピンでは実際どのくらいの量のゴミが捨てられているのか、その捨てられたごみから発生する問題は何か、またそのゴミをどのようにすれば無駄にせず、ゴミ問題を解決できるのか、などを調べ話し合いました。

 

Q4. ワークショップで一緒に活動されたグループメンバーは何名居たのですか。また、どのような経歴をお持ちの方がメンバーだったのですか?

メンバーは全員で11名で、大学一年生から大学院生の方までいらっしゃいました。それぞれの方がこのプログラムに参加する目的や意思をしっかりと持っていらっしゃいました。ある方は、発展途上国でビジネスをするために、このプログラムを一つのきっかけにしようと考えている方、また世界で起きている問題を他人事と考えず自分も一人の当事者として問題を解決するためにこのプログラムに参加した人など様々でしたが、全員が同じ熱意を持っていました。

 

Q5. このイベント参加を通して、国際協力にとって何が大切であると学びましたか?

このプログラムを通して国際協力では「相手が主役」ということを常に頭にとめておくことが大切だと学びました。講義の中でpeople’s processというものを学び、「支援する側」が様々な案を提示し、実践し、解決していくのではなく、その問題を解決しなければならない「現地の人々」が中心となり、それぞれの問題を解決していくことが大切だということを学びました。現地の問題というのは現地の人が一番よく知っているので、彼らが中心となり問題を話し合い、解決策を考え出し、実践する、そして実践したことで問題が解決する、現地の生活が少しでも向上していくのを現地の人々が感じていくことが本当の国際協力だなと感じました。

 

Q6. M.N.さんにとって、国際協力論の面白さや醍醐味は、何ですか?

まだ実際に現地で「国際協力」というものに携わったことはないのですが、私にとって国際協力の醍醐味は「想像以上のものに出会える」ことだと思います。世界ではなく日本に目を向けたときに、困っている人や助けを必要としている人は大勢居るだろうと思います。しかし日本を飛び越えて世界を見たときに、私たちの生活では関わりのないような問題を抱えている方や地域があると思います。そのような現場に行った際に現地の人々から聞く意見だったり、考え出される解決策はきっと私たちが考えるものとは異なっていると思います。そして現地の人から出された解決策を実践し、結果が現われた先にある感謝の言葉だったり、改善された生活や現状を見ることは私の想像よりとても価値のあるものだと思います。

国際英語学科では、学科が掲げるEAGL Liberal Artsの中で「国際協力論」を位置付けており、学生は教室での授業を通してその基礎を学びます。

今回のご紹介は、国際英語学科3年生のM.N.さんが自ら学外での学びの機会を得て、実践現場により近い形での国際協力論を学ばれました。国際英語学科は国際舞台で開発援助の現場に踏み出していく、グローバル人財の輩出を応援致します。