学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人文学部
  4. メディア・コミュニケーション学科
  5. 授業紹介:一年生と学科全教員が参加する「グループ・プロジェクト」

2022.06.14

メディア・コミュニケーション学科

授業紹介:一年生と学科全教員が参加する「グループ・プロジェクト」

「グループ・プロジェクト」は、4年間の学びの中で唯一、同学年全員と学科の全教員が参加する科目です。毎年1つのテーマを定め、グループワークや講義を織り交ぜながら共働的に学び、考えます。本年は、私たちの何気ない日々の「暮らし」がテーマです。

授業の前半では、雑誌『暮しの手帖』を題材として、学科教員がそれぞれの専門分野に即した講義を行います。5月26日の授業では言語学を専門とする二階堂整教授による講義が行われました。

戦後に創刊された雑誌を代表するひとつといえる『暮しの手帖」では、人々の暮らしの目線に立った「商品テスト」企画が広く知られています。今回の授業では、その対象として1971(昭和46)年に取りあげられた「国語辞典」に注目しました。

私たちの身近な存在である「国語辞典」ですが、『暮しの手帖』の「商品テスト」では何をどのように比較することが試みられたのか。二階堂教授の講義を通して、改めて「国語辞典」が私たちの「暮らし」の中でどのような意味をもっているのか考えました。

「みなさん、辞書の執筆者になったつもりで『水』の辞書的意味を書いてください」という授業内での二階堂教授からの呼びかけに、「酸素と水素の化合物」「喉を潤してくれるもの」など様々な答えが飛び出しました。身近な言葉ひとつをとっても、限られた条件の中で「言葉」を「言葉」で説明する難しさや、そうした概念が私たちの「暮らし」とは切っても切り離せないことを考えさせる内容でした。

「言葉」が表す概念について、これから多くのことを学ぶ1年生にとって、どのように響いたのでしょうか。「グループ・プロジェクト」では、1つのテーマについて学科教員がメディア・コミュニケーション・デザインの視点から、学際的に講義を行います。

(学科Today編集担当)