言語芸術学科では、毎年春に『テーマ・シンキング叢書』というシリーズ本を出版しています。これは、毎年決められたテーマに関して、学科教員がそれぞれの専門分野の視点から2万字程度の文章を書き、それらを一冊にまとめているものです。
今回12冊目となる『テーマ・シンキング叢書』のテーマは「家」。多彩な角度から「家」を論じたテキスト集となりました。内容は以下の通りです。
第1章 小説における「家」 上田修
第2章 キリスト教史に見る「家」 ― ハリー・ポッターと学寮の歴史― 大島一利
第3章 補論・ホグワーツはどこにある? 大島一利
第4章 ホームドラマにみる日本の家族像 ― 『父帰る』から『俺の家の話』まで― 須川渡
第5章 菅原道真と「菅家」 ― 詠み人の表記をめぐって― 松本健
第6章 シェイクスピア作品にみる夫婦 ― 『間違いの喜劇』を中心に― 道行千枝
この試みは、一つのテーマに対して複数の学問分野からの研究を試みる「学際的研究」の姿勢をカリキュラムに反映させるためのものです。このテキストは、2年次の「テーマ・シンキング」という授業で使用されます。