旅立ちの季節がやってきました。このシリーズでは、卒業を控えた4年生のみなさんのメッセージをご紹介します。
第一回は、放送局への就職が内定しているN・Mさんです。
-就職活動を振り返って
メディア関連の仕事に子供のころから興味があり、今回ご縁があり地元の放送局に内定を頂くことができました。これまで、書類選考で落ちたり、あと一歩のところでなかなか内定が頂けなかったりと落ち込むこともありました。「頑張ればなんとかなる」と自分を信じて強い気持ちでねばり強く就職活動を続けました。両親や祖父母が泣いて喜んでくれて、頑張ってきて良かったなと思えた瞬間でした。先日も内定先の担当者と今後の仕事について話したばかりで、4月からの仕事にむけて意気込んでいるところです。
-コミュニケーション学が専門の池田ゼミを選択した背景は?
もともとメディア分野にしかあまり興味がなかったのですが、池田理知子先生のコミュニケーション学の授業がとても面白くて、先生の事も大好きで、結局ゼミまで追いかけてしまいました。入学時には想像もしてなくて、自分でも驚いています。本当に多くのことを池田先生に教えていただきました。
-印象に残っている授業は?
池田先生の「組織コミュニケーション」という授業です。水俣でのフィールドワークを通して、身の周りに潜む社会問題について深く考えるきっかけになりました。水俣病については小学校で習った知識しか持っていなかったので、実際に熊本県水俣市に足を運び、現地の方々と実際に言葉を交わすことで、自分がその問題の表面しか見えていなかったことを思い知らされ衝撃を受けました。先生の授業を受ける中で、日常を見つめる自分の目線が変わっていくのを感じました。
水俣市でのフィールドワークの様子
また、地元や東京のテレビ局や新聞社を訪問して、直接企業の方と交流ができる授業があり、とても貴重な経験ができました。普段聞けないような話までうかがうことができて、「やっぱりメディア関連の仕事につきたい」という自分の夢がさらに強くなりました。なかなかできる経験ではないので、本当にありがたいことだなとしみじみと感じました。他にも沢山面白い授業がありましたが、全部話していたら時間が足りなくなりそうです。
-学科で学んだこととは?
語りつくせないほど沢山の学びがありました。私たちをとりまくあらゆる事柄の中で、目に見えている部分は本当に僅かな一面でしかなくて、その一面だけを見て理解したつもりにならずに、あらゆる立場から物事を見つめ直す必要があるということです。そのうえで、どのように生き、どのような社会を選択していくのか、考え続けていかなければならないと思っています。
-N・Mさんにとってメディア・コミュニケーション学科の魅力とは?
「メディア」「デザイン」「コミュニケーション」の3つの分野を横断的に学べることです。私は入学時「メディア」にしか興味がなかったのですが、学科で様々な授業を履修することで、それぞれの分野の面白さに気づくことができました。これから入学するみなさんも、あまり興味が持てないと思える授業でも受講してみると、自分でも気づかなかった新たな発見がきっとあると思うので、是非いろいろな分野の授業を受けてみてください。改めて、自分の興味がはっきりした時には、そこから先生や仲間と一緒にとことん学んでいけますよ。
また少人数制で自分の意見も言いやすい点も学科の魅力です。学科での交流を通して、私は一生をかけて付き合っていける親友とも出会えました。先生との距離も近く、授業以外でこんなこと話して良いのかと思うようなことまで先生が家族のように受け止めてくれました。メディア・コミュニケーション学科に入学してよかったと思う理由はたくさんありますが、この出会いが一番の宝物です。
-最後に、メッセージをお願いします。
私は小さい頃から「絶対に最後まで諦めない」ということを大切にしてきました。結果を出すまでには、遠回りや、時間がかかることもありましたが、諦めなくてよかったと思うことがたくさんあります。これからみなさんが目標に向かって進むとき、苦しくて逃げ出したくなることもあると思いますが、最後まで自分を信じて頑張ってほしいと思います。
N・Mさん、本当にありがとうございました。今後の活躍をまた聞かせてくださいね。
(学科Today編集担当)