昨年卒業されたM.N.さんの卒業制作作品『双子の星　演劇版』を紹介します。

 　M.N.さんは演劇に関心があって入学されました。しかし1年生の時、『カメラを止めるな！』で世界的に有名になられた上田慎一郎監督が社会人講師として来られた「映画研究A」を履修され、また同じ時に福岡インディペンデント映画祭の学生スタッフをされたことで、映画への関心も深められたようです。

　福岡インディペンデント映画祭でMCなどをされ、映画を製作する人たち、俳優、監督、プロデューサーさんたちと親交を深め、映画を消費するだけの観客だけでなく、製作する側面にも興味をもたれました。学内で映画を撮影する授業を履修し、さらに3年生の時には、映画のキャストを選ぶオーディションのスタッフとして活躍され、そして4年生の時には、映画館で公開される商業映画（未発表のためどんな作品か紹介することはできません）の撮影現場にプロのスタッフのなかにまじって1ヶ月間も働くという経験をされます。

　一方で、入学時から希望されていた演劇活動をクラブや授業で経験されました。こうした経験を活かすために、卒業制作では、演劇と映画の2つの作品作りに挑戦されています。

　今回、ここで紹介する演劇版は『双子の星　映画版』の劇中劇です。タイトルにふさわしく演劇と映画が表裏一体となった作品です。映画版は現在、鋭意編集中なので、ご紹介することはできません。現時点では、2022年の福岡インディペンデント映画祭に出品する予定にしています。

　言語芸術学科で4年間勉強すれば、こういう作品を作ることができます。卒業生の卒業制作『双子の星　演劇版』をぜひご覧ください。