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2020.08.12

心理学科

授業紹介『臨床心理学概論』

 臨床心理学概論は、「こころの援助」について1年生が初めに学ぶ講義です。「どうして悩むの?」「こころは成長するの?」「こころはどうやって元気になるの?」、そのような疑問に対して学んでいきます。臨床心理学の歴史、こころの発達、こころの理解の仕方、こころの援助の仕方を学ぶ中で、「心理学科を卒業すればこころが読めるようになる」という誤解が解け、こころの理解が進みます。

 今年は遠隔授業を用いて講義を行いました。100名以上の学生同士で意見交換を行うなど、オンライン授業だからこそ取り組めたこともありました。前期の受講を終えた1年生の感想を紹介します。

学生の感想 授業を終えて【臨床心理学とは?】

・臨床心理学とは「人が自分らしく生きることを援助する」学問だと思いました。人が抱えている心の問題は、その人の持つパーソナリティと置かれている環境が深く関わっていることをこの講義を通して理解しました。全体的存在として人を捉え、一人ひとりの独自のあり方を受け入れることが心理療法の場でも、私たちの生活の中においても大切だと感じました。

 

・臨床心理学は、クライエントや自分自身との向き合い方を学べる学問だと思いました。信頼関係を築くための基本的態度を学び、援助者は心が開かれていなければならないことなどを学びました。何よりも、症状のみをみて「治す」のではなく、全体的存在として人を捉え関わるということが印象に残っています。クライエントを尊重する態度は、日常の対人関係でも活かしていけると思いました。

 

・クライエント⾃⾝が⾃⼰実現できるように援助する学問だと思いました。⼼理アセスメントや⼼理療法を⽤いて、クライエントと向き合っていくことを大切にしていること。また、人間を全体的存在として捉える学問だということを学びました。問題があるところだけに注目するのではなく、その人の健康な部分にも注目して接することが大切だと感じました。

学生の感想 授業を終えて【人が健康に生きるためには?】

・臨床心理学を学んで感じたのは、私が思っていたよりも「心の健康が身体にも繋がっている」ということでした。心の健康を保つためには、今の自分を大切にすることが大事だと思います。
他者と自分を比較せず、苦手なことで悩み続けるよりも出来ることに目を向けて、さらに伸ばそうと前向きに考えるなど、自分をありのまま受け入れていくことが大切だと思いました。

 

・周りとの関係性が大切だと思いました。家族や自分の周りの環境の支えによって問題を解決することができるからです。問題生じた時はその意味について考え、そのことと向き合うことが、人が健康に生きることにつながると考えます。

 

・信頼でき、何事も話せる人の存在がとても大切だと考えました。ありのままの自分を受容してくれる人がいるだけで気持ちが楽になると思います。前期の授業を通して、心理面接において援助者とクライエントは信頼関係が大切だと分かりました。日常でも相手の立場を考えて行動できるようになりたいです。

※掲載している写真は、2020年3月以前のものです。