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2020.05.21

国際キャリア学科

(授業紹介)Japanese Industry(日本産業論、国際キャリア学科3年選択科目、担当:山口)

国際キャリア学科3年生を対象とする「Japanese Industry:日本産業論」(担当:山口)では、戦前から太平洋戦争での敗戦、戦後復興、高度経済成長、石油ショックと安定成長への移行、プラザ合意からバブル景気、バブル崩壊と長期デフレ、現在のアベノミクスまでと、戦後日本経済の変遷をたどりながら、各時代の経済を牽引した繊維、鉄鋼、自動車、電機・電子、総合商社、金融など主要産業の概要と歩み、そして現況を学んでいきます。

今年度は遠隔授業でのスタートとなり、今週で4回目の授業を終えました。これまでの授業では戦前の日本経済の概要に始まり、第二次世界大戦がもたらした壊滅的な被害、そして戦前に戦時体制として導入された諸制度と戦後、日本を占領統治した連合軍によって実施された「経済民主化改革」がどのように戦後の日本の復興と経済発展につながってきたのかを見てきました。これからは戦後の年代毎にその時代の日本経済について解説した英文を課題として読み解いたうえで、質疑応答を交えながら戦後の日本経済と産業の歩みについて学んでいきます。

以下は昨年度、「Japanese Industry:日本産業論」を受講した現4年生の感想(代表)です。

R.Aさん(福岡県立小倉西高等学校出身)

「Japanese Industry」の講義では、先生が画像や表などを見せながらわかりやすく説明してくださるので、内容がよく理解できます。進む速さや課題の量もちょうどいいと感じています。戦後の各時代の日本経済に関する英文を訳する課題では、英語の専門用語を学び、英文法を学びなおすいい機会になったと感じています。履修している学生の雰囲気も皆、先生の問いに答えようと調べたり、考えたりしていて、とても積極的だと思います。

N.Kさん(明光学園高等学校出身)

戦後の日本経済に転機をもたらした様々な出来事の背景には何があったのか深く学ぶことで、より理解が深まり、楽しく受講できています。難しい内容の時もありますが、ひとつひとつ理解していき、身につけて、成長につなげていきたいと思います。

K.Yさん(福岡女学院高等学校出身)

「Japanese Industry」の講義では、日本の戦後の経済史、経営史を学び、今の時代背景と比較することで、戦後の復興に携わってきた人たちの苦労を読み取ることができました。特に池田内閣時代の所得倍増計画など高度経済成長をもたらした諸政策について学ぶことで、経済発展における政治の役割について深く考察することができました。

H.Iさん(福岡県立香椎高等学校出身)

特に印象に残っているのは高度経済成長時代の輸出拡大を牽引した総合商社について学んだ講義です。海外における貿易会社とは異なる日本独自の総合商社の成り立ちや機能について強い関心を持ちました。総合商社も含め貿易業界に興味が湧いたので、これから自分でも勉強していきたいと思います。

M.Hさん(福岡市立福翔高等学校出身)

課題だった高度経済成長の要因やバブルの要因などの英文和訳では、講義で学んだことをもとに自分で調べて訳していくなかで、さらに内容に対する理解が深まったと感じています。

R.Oさん(福岡県立香椎高等学校出身)

1年生の時に受講した「国際キャリア入門」で現在の日本の経済について学びましたが、3年になって「Japanese Industry」の講義で戦後の日本の経済と産業の歩みについて学習することで、その時代時代の社会状況を含め、より深く学ぶことができていると実感しています。特に印象に残っているのが、繊維産業に関する授業で時代によってファッションが変化していることを学んだことです。時代の変化とともに国民のライフスタイルの変化も目に見えて移り変わっていて、とても興味深かったです。「国際キャリア入門」で学んだことと関連するので、以前に学習したこととつながり、とても楽しいかったです。

S.Yさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

特に印象に残ったのは高度経済成長期に関する講義でした。戦後の廃墟のなかから復興し、欧米先進国に追いつき追い越すことを目標に当時の人々がひたむきにたくさんの努力を積んできたことが良くわかりました。当時の池田首相が打ち出した所得倍増計画が6~7年で達成されたことにもたいへん驚きました。

S.Hさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

自分の国のことなのにこんなにもその歩みについて知らなかったのかと、改めて歴史について学ぶ必要性を痛感しました。課題で戦後復興期、高度経済成長期、バブル期など各時代の日本の経済と産業に関する英文を読み解くことで、経済や産業についての英語の専門用語や論文の記述方法についても学ぶことができました。

I.Mさん(宮崎県立延岡高等学校出身)

「大学で学んでいる」と実感できる講義です。高校時代の政経の授業とは異なり、歴史を踏まえたうえで経済と産業について勉強しているように感じます。先生が過去と現在を対比しながら説明してくださるので、とてもわかりやすかったです。日本の経済や産業に関する専門用語が用いられた英文を読み解くことも、英語力を高めるうえで良い機会だったと思います。

T.Nさん(福岡県立嘉穂高等学校出身)

「Japanese Industry」の講義では、過去と現在の経済・社会状況を比較して考えてみたり、ただ講義を聴くだけでなく、自分たちで考えて発表する時間も与えてくださるので、様々な方向に視野が広がり、とても面白かったです。

N.Tさん(大分県立国東高等学校出身)

福岡県の「グローバル青年の翼」プログラムでミャンマーを訪れた際に「なぜ日本はここまで経済発展ができたの」と聞かれて、答えることができずに悔しい思いをしました。この講義を受けた今では自分なりの考えで答えることができると思います。勤勉で誠実でチームワークがとれる日本人の国民性、海外の技術や考えを積極的に取り入れる柔軟性、起業家精神、そして時々の政治のリーダーシップが大きな役割を果たしたことがわかりました。戦後日本の経済と産業について学ぶことを通して、現在の国際関係についても理解を深めることができていると実感しています。

Y.Tさん(鹿児島県立鹿児島中央高等学校出身)

私は政治や経済の歴史について学ぶことが好きなので、授業がとても楽しいです。教科書だけでは理解しづらいところも先生がわかりやすく説明してくださるので、決して簡単な内容ではありませんが、きちんと理解できていると実感しています。特に、先日、学んだ日本が1973年に固定相場制から変動相場制に移行した経緯については、米中摩擦など今日の経済状況を知るうえでもとても大切なことだと思うので、学習できてよかったです。

M.Mさん(福岡常葉高等学校出身)

日本の社会や経済について知るうえで役に立つことばかりでした。今後、私たちが日本経済を担う立場になっていくうえで、戦後の日本の歩みを知ることはとても重要だと思います。そして、それを次の世代に伝えていくことが私たちの役目だと思います。

Y.Mさん(福岡県立小郡高等学校出身)

中東研究のゼミでイラクの現代史について調べているので、石油ショックとそれをもたらした第四次中東戦争に関する講義は特に興味深く聴講しました。私はもともと日本の経済や産業について調べることが好きだったので、とてもよい勉強になって、着実に身になっていると感じています。後期に選択している「Current Business」では各業界で実際に活躍されてきた方々から現在の日本の産業について学べるので、今から楽しみです。

M.Mさん(筑陽学園高等学校出身)

時代の流れとともに日本の戦後の経済と産業の歩みについて説明してくださるので、戦後日本の経済成長の要因と結果をうまく結び付けて理解することができました。特に面白いと思ったのは高度経済成長期の「神武」「岩戸」「オリンピック」「いざなぎ」の四つの好景気の違いです。『経済白書』にあった「もはや『戦後』ではない」「投資が投資を呼ぶ」などのキーワードとともに、それぞれの好景気の特徴を学ぶことで、経済全体に対する理解も深まりました。

A.Kさん(佐賀県立神崎高等学校出身)

歴史を学びながら経済について学べるので、高校までの授業とは異なり、とても面白いです。先生が作成された教科書も要点を端的にまとめてあり、理解しやすいため、歴史に対する苦手意識を興味に変えることができました。もっと深く学び、経済の仕組みを理解していきたいと思います。

M.Mさん(熊本市立必由館高等学校出身)

私は政治や経済に関して学ぶことが好きです。なぜならそれは私たちの生活に深く関わることで、日本がどのように変化してきて、今に至ったのかがわかり、とても興味深いからです。「Japanese Industry」の講義では先生が歴史や海外との比較を踏まえて詳しく説明してくださり、時に教科書には載っていない裏話のようなことも聞くことができるので、とても面白く感じています。

M.Tさん(宮崎県立小林高等学校出身)

戦後の各時代を牽引した日本の産業がどのようにして発展してきたのかがよく理解できました。戦後の日本経済の歩みを通観してみて、日本の経済が外的要因に大きく左右されてきたこと、それに対応して政府や企業が様々な対策を講じて、経済成長を続けてきたことが印象に残りました。

後期に開講している「Current Business」では、「Japanese Industry:日本産業論」での学びを踏まえ、実際に国際ビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方々を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際ビジネスについて講義いただいています。対象となる業種は、鉄鋼、輸送機器、繊維・ファッション、旅行、航空運輸、ホテル、金融、保険、メディア、公務(農林水産省、財務省・税関)などで、例えば輸送機器についてはヤマハ発動機の各部門で活躍されている女性社員の方をお招きして11月に「グローバルビジネスの舞台で翔ぶために~第一線の現場から~」と題する講義をシリーズで開催します。

前期集中講義として開講している「国際ビジネス・フィールドワーク:Japanese Career Fieldwork」と前後期に開講している「ビジネス・インターンシップ」では学生たちはそれぞれ関心の高い業界の現場に身を置き、各業界の業務や現状、求められる人材などについて学びます。「定評のある英語教育で英語力を総合的、かつスキル別に高めながら、専門科目については実務、現場からの視点を重視しながら学ぶ」、これが国際キャリア学科のカリキュラムの特色といえます。

  * I Can Do:International Career Development 

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