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2020.01.08

現代文化学科

(授業紹介)国際観光地理研究~地理の知識は視野の広さ

 現代文化学科の2年生以上が履修できる科目に【国際観光地理研究】があります。今日は、この科目についてご紹介します。
 
【国際観光地理研究】では、総合旅行業務取扱管理者試験や旅行地理検定で問われる海外の観光資源を軸に、自然・人口・産業・文化といった中学~高校地理で学習する世界地誌と、世界の観光地が抱える課題をあわせて学習しています。
 
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 公務員やJTB等の旅行会社や、みんな大好き航空業界にとどまらず、企業の採用試験でも地理的知識は問われますが、在校生のなかには高校地理を履修できなかった人が少なくありません(理系専門科目との制限があり、その結果として女子学生の選択科目ではないというジェンダーの刷り込みがあることも!)。
 
 しかし、2022年からは高校での地理が必修化されます。地図や地理情報システムに関する技能や、世界の多様性と地球的課題・国際協力についての知識は、グローバル時代を生きる上で「あたり前の教養」としてますます不可欠なものになっていくわけです。よってやっぱり地理大事!
 
 そういうわけで、【国際観光地理研究】2020年最初の授業では、年末年始に起こった世界のニュース(新聞記事)を持ち寄り、その要約を地図に貼って発表会をしました。ニュースの所在が、アジアから西アジア~欧米に集中し、南米やアフリカはごく少数という結果から、日本のメディアによる海外ニュース配分の偏りを指摘する声もありました。
 
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 毎年受講生の中には、旅行会社の内定を得ている4年生や、総合旅行業務取扱管理者試験に挑戦中の人、旅程管理主任者の資格を取り、さらに力をつけたいという人、高校時代に学べなかった世界地理を学生のうちにもっと学びたいという人までおり、みんなとても熱心です。
 
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 現代文化学科で学ぶ学生さんには、ニュース番組で国名・地名を聞いたときに、その場所を頭の中の地図で思い描ける程度には世界の予備知識を持っておいてほしいです。「観光・交流・日本の文化」を考え研究する土台として、ぜひ学生のうちに地理の知識を身に付けて、そして世界と日本の文化と交流へ目を向けて、世界につながることのできる人になってほしいと思います。
 
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