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2019.12.05

心理学科

授業紹介『心理実習Ⅰ』2年次履修①

 『心理実習Ⅰ』は、公認心理師カリキュラムとして今年度から始まった新しい授業です。この授業では、学生が教員の引率のもと、公認心理師が業務を行う主な5分野(保健医療分野、教育分野、福祉分野、司法・犯罪分野、産業・労働分野)の施設に出向き、見学実習を行います。そこで実際の支援の現場で、施設の機能や心理職の役割や職業倫理について学びを深めます。本学では、県内外の様々な施設のご協力を得て、多様な現場で学生が学ぶ貴重な機会をいただいています。
 また、事前指導の一環として、5分野でご活躍中の先生方からの講義を受ける機会を設けています。特に今回、教育分野と産業分野については、本学大学院を卒業して臨床現場で活躍している2人の先輩をお招きしてお話を伺いました。良いロールモデルとしての先輩のお話を伺うことで、心理職として働くということについて具体的なイメージを持ち、有効なキャリアプランを立てることができます。これも福岡市内の私立大学の中で最も長い歴史を持つ臨床心理士養成第1種指定大学院を有する福岡女学院大学ならではの強みです。また、司法分野で長年ご活躍の講師の先生からは、この分野ならではの心理職の専門性ややりがいについての大変貴重なお話とともに、これから社会に出て自立を目指す女子学生への力強いエールをいただきました。
 
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では、今回は事前指導について、2名の受講生の声をご紹介しましょう。
 
◆司法分野の講義では、家庭裁判所調査官の業務を中心にお話を伺うことができました。講師の先生が、「自身の人生の軸を持つ姿勢が、クライエントとの関係性の中で大切になる」とおっしゃっていて大変印象的でした。まずは、自分の生き方や在り方について深く見つめ自分をしっかり持つことが大事なのだと勉強になりました。今回のお話を聞いて貴重な時間を大切にして自分自身を高めていこうという意欲が湧きました。
(真和高等学校卒業・Oさん)
 
◆外部講師の先生方のお話を聞いて、普段の授業では分からない、心理職の仕事の実際を知ることができました。産業分野の講義では、心理職が自分で企業に出向いたりするというお話を聞いて、「自分で動く力」が求められることを知りました。私は、心理職に面接室で「待つ」というイメージを持っていたので、驚きを感じました。また、職場が違うと求められる仕事内容が変わることや、どの職場でも多様な職種の人と協働していくことが大切であることを学ぶことが出来ました。
(嘉穂高校卒業・Mさん)
 
 学生は、見学実習を中心とした2年次『心理実習Ⅰ』の学びを踏まえ、3年次には現場実習を行う『心理実習Ⅱ』『心理実習Ⅲ』へと進みます。次週は、『心理実習Ⅰ』の見学実習の様子をお伝えします。