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2019.09.05

心理学科

授業紹介『臨床心理学概論』 

 臨床心理学概論は、「こころの援助」について1年生が初めに学ぶ講義です。「どうして悩むの?」「こころは成長するの?」「こころはどうやって元気になるの?」、そのような疑問に対して学んでいきます。臨床心理学の歴史、こころの発達、こころの理解の仕方、こころの援助の仕方を学ぶ中で、「心理学科を卒業すればこころが読めるようになる」という誤解が解け、こころの理解が進みます。
 
 大講義室での講義(100名以上)ですが、知識を得るだけではなく、できるだけ「なるほど!そうか!」と実感をともなって理解し、学生の皆さんが「自分から知りたい」と感じられることを大事にしています。例えば、催眠療法、箱庭療法、家族療法など様々な心理療法について自分で調べ、小グループで発表を行います(写真)。大学院生が各グループにサポートに入る中、緊張しながらも積極的に受講生が学ぶ姿勢が印象的です。前期の受講を終えた、学生の感想を紹介します。
        
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【自分で調べた心理療法を発表:大学院生と一緒に】
 
 学 生 の 感 想  
◆この授業を通して、「全体的存在として人間を理解する」ということが、いかに難しく、しかし興味深いものであることを知りました。事例を読んだり、心理療法を調べたり、先生のお話しから、今までの自分の経験はこれから自分を理解していくために無駄になるものは無いなと自信になりました。
 
◆最初は、心理学はとても難しそうだと心配していたけれど、少しずつ理解していき、授業を楽しめるようになりました。心を豊かにするために大切なことは、自分の心を知ることだと思いました。心を100%わかることはできないかもしれませんが、知ろうとすることが大切だと思いました。
 
◆臨床心理学や心理療法は、クライエントを助けるために「してあげる」のではなく、クライエントが一人で生きていけるために支えるということが、この授業で大きく心に残りました。援助するのはセラピストだけれど、支援の過程の中でセラピストとクライエントがお互いに成長していけるものだと思いました。
 
◆大学に入学する前は、臨床心理士は治すことが主だと思っていましたが、授業を受けて、その人の主体性を回復することが大事だと知ったことが、一番驚いたことです。他にも面接だけではなく、さまざまな心理療法があることや、年齢によって変わる心理的問題なども学べて良かったです。
 
◆自分から積極的に学びに行き、人とも積極的に関わっていくことがとても大切だと思いました。何回も事例などを読み、自分が理解できたとわかることが楽しかったため、それを大事にしようと思いました。
 
◆臨床心理士という言葉だけ知っていて、こんなに深いものとは思いませんでした。興味がもっと湧いたし、自分の将来のことも考えられました。そして、もっと人に優しくしようと思いました。とてもおもしろく、楽しい授業をありがとうございました。