国際キャリア学科では、国際ビジネスの「現場で学ぶ」カリキュラムの一環として、北部九州地域の企業、公的機関、産業関連施設などを訪問し、国際ビジネスとそれを取り巻く環境について実地で学ぶ「国際ビジネス・フィールドワーク:Japanese Career Fieldwork」(国際キャリア学科3年選択科目、担当:山口)を実施しました。
参加したのは国際キャリア学科3年生を中心とする28名で、製造業が集積し、日本を代表する企業が立地している北九州と地元産品の海外市場開拓や観光振興などを通した地域活性化が奏功している佐賀で、国際ビジネスやその促進に携わっている製造業企業(安川電機、光和精鉱、アイム電機工業、アイム製作所)、貿易商社(ドーワテクノス)、ホテル(リーガロイヤルホテル小倉)、航空会社(日本航空、ANAエアサービス佐賀)、官公庁・公的機関(門司税関、国土交通省北九州空港事務所、佐賀県庁)を訪問し、研修を受けたほか、安川電機のロボット技術を紹介する安川電機みらい館、日本製鐵八幡製鉄所構内にある光和精鉱の工場、門司税関の田野浦出張所と大型X線検査装置、北九州空港における日本航空の航空機離発着やカウンターでの業務の現場、佐賀空港における全日本空輸のグランドスタッフの方々の業務の現場、佐賀県庁本庁などを見学し、経済のグローバル化とともにまずまず重要性を増している国際ビジネスについて、その第一線で学びました。
参加した学生たちは「訪問させていただいた企業、機関の皆様はお仕事に誇りを持ち、とても楽しそうに働かれており、感銘を受けました。就職活動に向けて自分がどうするべきなのか、何が足りないのかなどをよく考えることができました」(N.Kさん:福岡県立古賀竟成館高等学校出身)、「国際ビジネスの現場で働かれている方々からお話を伺うことで、自分がどのような仕事に就きたいのか、どのような働き方をしたいのかよくイメージすることができました」(R.Aさん:福岡県立小倉西高等学校出身)、「就職活動に際してはその会社の事業内容ばかりを見るのではなく、掲げられている企業理念やビジョンをしっかりと理解することが大切だということを改めて感じました」(H.Iさん:福岡県立香椎高等学校出身)、「実際に働かれている社会人の先輩方から様々なお話を伺い、将来について考えるとてもよい機会となりました。ぜひ後輩にも参加するように促していきたいです」(A.Yさん:福岡県立東筑高等学校出身)などの感想を述べており、来年の就職活動に向けて多くのことを学び取ったようです。
国際ビジネス・フィールドワークはこれまでも学生の進路決定に大きな影響を与えており、卒業した国際キャリア学科一期生、二期生を例にとると、日本航空やスターフライヤーでの研修でエアライン業界への関心を深めた卒業生は日本航空、全日本空輸、アイベックスエアラインズ、マカオ航空、アシアナ航空などに就職し、現在、客室乗務員(CA)やグランドスタッフとして活躍中です。地域経済に果たす金融機関の役割に関心を持った卒業生は西日本シティ銀行や福岡銀行、福岡ひびき信用金庫などで活躍しており、安川電機等での研修で製造業に関心を深めた学生は日本製鐵やコカ・コーラボトラーズジャパン、タカギなど国際ビジネスを展開している製造業企業で活躍しています。今年も参加した学生の成長が楽しみです。
お忙しいなか、懇切丁寧にご指導いただきました各企業、機関の皆様、本当にありがとうございました。