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2019.03.19

国際英語学科

ベトナム フィールドワーク (その3/6) (授業紹介)Global English Fieldwork


常夏の街、バリア・ブンタウ
 
読者の皆様は、ベトナムのバリア・ブンタウ省という地域の名前に聞き覚えがあるでしょうか。実は、日本人にはかなり馴染みの薄い省ではないかと思われます。総人口は110万人強、そのうち、現地滞在の日本人の数は数十名程度です。日本人観光ツアーの中に組み込まれることも、ほぼ皆無です。ですが、太平洋に突き出した半島状のブンタウ市の海岸線からの眺望は圧巻で、その沖合で取れる魚介類は他地域の追随を許さない新鮮さと旨味を誇ります。気候は一年を通じて安定しており、日照時間もたっぷりある常夏の海洋都市です。また、ブンタウ沖では原油と天然ガスが採掘されており、原油の埋蔵量はベトナム全土の約90%以上を占めています。実はベトナムは「産油国」だったのですね。

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外洋の水平線に沈むバリア・ブンタウの夕陽
 
タンビン・フーミー社訪問

バリア・ブンタウ省での最初の訪問先は、観光・不動産開発や、工業団地開発を手がけるタンビン・フーミー株式会社です。応対してくださったのは、同社副社長の風間賢雄様、ゼネラルマネージャの三澤仁志様、経営部長補佐の新延晃代様でした。100%ベトナム資本のタンビン・フーミー社ですが、このように日本人が複数名関与されています。副社長の風間様は、元々は日系大手総合商社にお勤めされており、数十年に渡るベトナムでの商社マンとしてのご実績と、社長として日系工業団地の経営を切り盛りされていた手腕を買われ、数年前にタンビン・フーミー社の役員に就任なされ現在に至っておられるとのことです。

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タンビン・フーミー社フーミー3工業団地オフィスの外観

タンビン・フーミー社は、現在、バリア・ブンタウ省内で、ベトナム中央政府から日系企業誘致のための特別工業団地に指定された「フーミー3」工業団地の造成と、入居企業誘致の為のプロモーション活動を精力的に行なっており、風間副社長はその先頭に立って御活躍されています。工業団地は、総面積が999ha、生産地区に加えて、変電所、排水処理地区、居住区、教育施設、エンターテインメント地区(公園、ゴルフ場)、ショッピングエリアを備えた、複合的エリアとして整備される計画です。現在、すでに大手家具メーカーが工業団地内に工場を建設して操業中であり、これに続く日系大手企業の進出・入居が予定されています。

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タンビンフーミー社の風間様、三嶋様を囲んで

プレゼンの後、事務所玄関前で記念撮影、そして、フーミー3工業団地内を視察いたしました。学生達には普段、馴染みの無い土木の世界でしたが、この機会に貴重な体験の時間を持つことができたことと思います。

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風間副社長へ記念品を手渡し

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工業団地事務所1階レセプション前での記念写真

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工業団地内の巨大な排水処理施設
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工業団地内への電力供給施設

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土木女子を体験

バリア・ブンタウ省ジャパン・デスク訪問

フーミー3工業団地を後に、一行は次の訪問先である、バリア・ブンタウ省人民委員会内のジャパン・デスクへ向かいました。応対いただいたのは、宮下朝行様です。ジャパン・デスクは、日系企業がバリア・ブンタウ省に進出する際に、必要とされる様々な案内や情報提供、そして進出のためのアドバイスを提供されています。宮下様は大阪府内の市役所からの出向という形で、現在の職責を担われています。ちなみに、ジャパン・デスクのオフィスがあるバリア・ブンタウ省人民委員会合同庁舎は、著名な日本人建築家が設計を手がけておられます。
宮下様からは、バリア・ブンタウ省ジャパン・デスクについて、その役割が①日系企業誘致促進、②日系企業のサポート、③日越友好の架け橋となること、そして、具体的な活動内容としては日系企業向けの投資セミナーの開催、日系企業と省政府とのラウンドテーブル形式の意見交換会の開催、日本商工会議所視察団の受け入れなどについて、詳細なご説明をいただきました。

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ジャパンデスクの宮下様を囲んで

大変貴重な情報が提供されたこの日は、朝から会議、プレゼン、視察と、イベントが立て続きに組まれました。ですが、学生達の興味・関心は尽きることがありません。この日はジャパンデスクを後にして、1日のミッションは完了です。明日は、最後の訪問先であるバリア・ブンタウ大学に向かいます。そこでは私たちとの交流を何日も前から楽しみにしていたという、バリア・ブンタウ大学言語文化学部日本語学科の学生、総勢30余名からの熱烈な歓待を受けることとなります。その模様は、また次回の国際英語学科Todayでご紹介いたしましょう。