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2019.02.15

臨床研修会 ロールシャッハ事例検討会

臨床心理士・公認心理師が対応する臨床現場は多領域であり、様々な援助技法が求められます。このような要請に対して本学大学院臨床心理専攻では、通常の授業や実習とは別に外部講師を招いて学ぶ「臨床研修会」を設定し、大学院生達の学びの機会を提供しています。

今回は外部講師を招いて、ロールシャッハテストを用いた事例検討会を行いました。修士1年生は、検査者として検査を施行し所見をまとめる実習を後期から行います。ロールシャッハテストは複雑で分析が難しく習熟を要する検査です。しかし、半年間の実習を通して、他者を理解する技術と視点を得て成長していることが確認でき、外部講師の先生からもその様子に対する評価をいただきました。今回の学びについて、発表を担当した大学院生の感想を紹介します。


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―カンファレンスの様子―
 

研修会に参加して

 研修会で発表をさせていただき、本当に良かったと感じています。発表前はとても不安で、事前準備に時間を費やしましたが、発表後は事例について深い学びを得たと同時に、自分が思っていたよりも所見作成ができていたことを確認でき、嬉しさと信じられなさを感じ、自信になりました。
 ロールシャッハテストを施行する中で、相手のことを正確に表現することの難しさ、表に見える行動だけではなく潜在的な内容をどこまで確信をもって記載できるかなどについて悩みました。しかし、院生からの質問や先生方の意見をいただく中で、事例の新たな側面の理解ができるとともに自分が考えた視点が間違いはなかったことを確認することができました。まだ不安な部分も多くありますが、研修会での発表を通して相談者のことをもっとしっかりと考えていきたい、相談者に対して自分が考えるアセスメントを大事にしていきたいと感じるようになりました。
さらに、検査中の二者の相互作用が検査に影響することを痛感しました。検査の場で冷静に状況を判断していけるように、もっと力をつけていきたいと思います。このような貴重な機会を頂けたことに感謝しています。
(修士1年:Iさん)

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―キャンパス内の桜:新入生の皆様との出会いを楽しみにしていますー