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2018.12.13

心理学科

心理学科の3年生が『九州心理学会』で研究発表を行いました ~1~

 12月1・2日の両日、長崎大学で『九州心理学会第79回大会』が開かれました。心理学科では、分部ゼミの学生有志が、学部3年生ながら発表者として参加しました。
 研究は、ゼミの配属先が決まった1年前から少しずつ進めてきました。既存の研究を調べながら自分自身の興味・関心を仮説として具体化し、その仮説を検証する実験を自分で行い、結果を分析し、そして得られた結果から仮説の真偽を考察するという流れです。どの大学でも通常はそこで終わるものですが、せっかくの興味深い研究であるうえに、学生たちの成長にもなります。果敢にも学部3年生にして、他大学の先生方や大学院生が参加・発表される場に挑戦しました。
 学科Todayでは2回に渡り、参加した学生の感想をご紹介いたします。
 第1回は、「試験において、自分の成績と友人の成績とを比較する」といった「社会的比較」について検討したS.H.さんです。
(担当:分部)
 
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 私たちは学会発表を目指し、2年次の冬から、それぞれの研究に取り組んできました。私の研究テーマは「社会的比較」です。人は幼い頃から、様々な場面で他者と自らを比較しています。これまでの研究から、自分に自信がない場合などは自分よりも“劣った”相手と比較すると言われています。これに対して私は、
“それはあくまで意識的な比較であり、無意識のレベルでは人は最初に自分より優れた人と比較しているのではないか”という仮説を考え、検証を行いました。
 研究を進めるにあたっては、人間の心について探るため、日常生活の中に潜む“なぜ?”や“人間って何だろう”という疑問について、何をしているときでも毎日欠かすことなく考え続けました。それを辛いと感じることも時にありましたが、仮説を検証するための実験を一から考えたり、結果を考察したりと、研究に向き合う日々が目まぐるしく過ぎていく中で、いつしか“考える”ことが生活の一部となるまでに至りました。
 発表当日は本当に多くの先生や大学院生の方々が私の研究の発表を聴きに来てくださり、お褒めの言葉だけでなく、厳しいご質問やご指摘も頂きました。評価を通じて自分の研究に誇りを持つことができましたが、自分の勉強不足も痛感しています。今回このような貴重な経験ができたことに感謝し、来年度の卒業研究がより高いレベルのものになるように研鑽していきたいです。