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2018.11.06

現代文化学科

【ゼミの学外活動】長崎での異文化交流に関するフィールドワーク

現代文化学科では、2年生の後期からいわゆるゼミ活動が始まります。学生たちは自分の関心に合わせてゼミを選び、文化に関する専門知識を身につけながら、物事を多角的にとらえ柔軟に思考する力を磨いていきます
田中ゼミ(2年)では、異文化理解をキーワードに文化の交流について考えています。教科書にしているテキスト(今年度は渡辺靖著『〈文化〉を捉え直すーカルチュラル・セキュリティの発想』(岩波新書)がメインです)を輪読し、基礎的な文献の読解力をつけることに焦点をあてていますが、文化交流の現場にでかけることや、体験的に異文化に触れることも重視しています。そこで、11月4日(日)には16世紀末から約400年もの間、日本と海外の交流をつなぐ窓口となっていた長崎にでかけました。
 
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まず、長崎に到着して新地中華街で昼食です。なぜ長崎で中華料理?といったことも文化の交流を考えるきっかけになります。昼食後は徒歩で今年7月にユネスコ世界遺産にも登録された国宝大浦天主堂や、同じくユネスコ世界遺産の「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として知られるグラバー邸に向かいました。世界遺産登録に合わせ、大浦天主堂の脇には日本におけるキリスト教の伝来、迫害、そして明治維新後の復活とつづいた歴史を知る博物館が整備されていました。また、長崎の街を歩きながら、英国領事館跡、ボウリング発祥の地跡など、長崎が日本における西洋文化受入れの玄関口だったことを示す遺産を確認していきました。
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次に向かったのは江戸時代にヨーロッパとの窓口となっていた出島です。現在修復工事が進んでおり、復元された建物は当時の様子を学べる博物館になっています。木造ながらもヨーロッパ風の造りになっているオランダ商館長の暮らしぶりをみながら、江戸時代当時はこの出島が海外への窓口として重要な役割を果たしていたことを実感できたようです。
 
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江戸時代から明治時代にかけて、外国との窓口となっていた長崎の歴史を感じさせる場所を巡ったあとは、長崎歴史文化博物館に向かいました。この博物館は長崎奉行所立山役所だった場所にあり、奉行所の一部が復元されていることでも知られています。ガイドをお願いした学芸員の方の説明を聞きながら、自分たちが実際に目にしてきたものを博物館の展示を通して復習し、長崎の異文化交流の歴史についての理解を深めました。
 
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