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2019.01.15

国際キャリア学科

2018年度前期国際キャリア学科インターンシップ⑳:H..I.S.カナダでのインターンシップ(バンクーバー)

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「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指している国際キャリア学科では、国際ビジネスの「現場で学ぶ」機会を豊富に設けています。プログラムが始まった2016年度以降の3年間で学科科目のインターンシップ(国際ビジネス・インターンシップ)を中心に、九州インターンシップ推進協議会を通した大学全体でのインターンシップ、その他学科が企画、支援したプログラムなどで国内外でのインターンシップや実務研修を経験した学生はのべ541名にのぼります。

今年度前期の国際ビジネス・インターンシップ(Business Internship:国際キャリア学科3年選択科目)は82名が受講し、7月最終週から9月前半にかけて多くの学生が将来の就職先として志望している旅行・観光、航空、貿易、金融業界を中心にインターンシップを実施しました。(今年度後期も旅行、ホテル、航空、貿易等の業界でのインターンシップや実務研修に33名が参加する予定です。)

このうちエイチ・アイ・エスのカナダ法人であるH.I.S. CANADAでのインターンシップにはトロント支店に1名、バンクーバー支店に6名が参加し、同社カナダ統括の実政様をはじめ社員の方々にご指導いただきながら海外支店での旅行業務の現場を体験しました。お忙しいなか、ご指導いただきました同社の皆様、本当にありがとうございました。

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もっと世界を楽しもう!」ご指導いただいたH.I.S. Canadaの方々と研修生(バンクーバー支店の前で)

以下では、バンクーバー支店でのインターンシップに参加した6人を代表してH.Kさん(福岡県立春日高等学校出身)とH.Hさん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)の体験記をご紹介します。

H.Kさん(福岡県立春日高等学校出身)

今回、カナダのバンクーバーにあるエイチ・アイ・エス様の支店でインターンとして研修させていただきました。私はこの研修を通してエイチ・アイ・エス様の業務と目指されていること、そして働くうえで大切なことを自分の目で見て、学ぶことができました。

まず、エイチ・アイ・エス様は多くの人々の架け橋となる大切な役割を果たされているのだと感じました。インバウンドの部署の会議に同席させていただいた際に、修学旅行でバンクーバーに来られる団体のお客様のプランの確認をされている様子を拝見しました。行程の綿密な確認をされるなかで、誰がどこでどう動くのかの確認、お客様のアレルギーの有無、食事の手配、コース内容のバランス、安全に配慮した行動マップの確認、年齢層に合わせた対応など、その場その場の状況を想定しながらシミュレーションされていました。それらを踏まえたうえで、学校やレストラン、ツアーコンダクター、現地のコーディネーターの方など、たくさんの方と連絡を取り合い、お客様が安心して旅行ができるように手配されていました。そのなかで、最も大切なことは「もし何か不具合が生じたら、できるだけもとの予定に近づけられるように迅速に処理すること」だと教えてくださいました。

アウトバウンドのお仕事では、カナダにいる日本人のお客様やカナダ人のお客様に対応されていました。具体的には、カナダに来られている日本人のお客様に対して市内観光やビクトリア、イエローナイフ、アメリカのシアトルなどへのツアーのご案内をされており、カナダ人のお客様には日本への旅行手配やJRパスなどのアレンジをされていました。店頭には色とりどりのパンフレットが置いてあり、来店されたお客様が見やすく、手に取りやすいようになっていました。

バンクーバー支店で働かれている社員の方を拝見させていただいて、働くうえで大切だと感じたことが5つあります。まず初めは正しい日本語の言葉遣いと流暢な英語です。これは、社会で、しかも海外で働くうえで当たり前のことかもしれませんが、日本や海外のお客様、ホテルの方、航空会社の方などとのやりとりをスムーズに行うために、とても大切なことだと感じました。次に、丁寧かつ迅速な対応です。お客様とのやりとりにおいても必要なことですが、全ての作業を行ううえでこの対応ができると、会社全体としての効率もアップすると思いました。三つ目は、笑顔と明るい雰囲気です。皆さん、日本語でも英語でも電話でやりとりをされる機会が多いのですが、声のトーンや大きさからも明るい雰囲気が溢れていて、それがオフィスの明るい楽しそうな雰囲気に繋がっているのだと感じました。四つ目は、感謝の心です。お客様に対してはもちろんですが、社員の方同士でも、依頼していたことが完了していた際や、何かを助けてもらった時、何かを借りた時、些細なことでも「ありがとう」とおっしゃっている声が聞こえて、きちんと言葉にして感謝の気持ちを伝えることはとても大切だと感じました。最後に、臨機応変に対応する力です。今回の私たちの滞在中に、非常に悲しいことに日本で台風や地震といった災害が続きました。そのため、関西国際空港が使えず、飛行機の便が乱れ、キャンセルや変更なども多く起きていました。しかし、社員の皆様はテキパキと迅速に状況に応じた対応をされていて、これはとても重要な力だと感じました。

エイチ・アイ・エス様が目指されていることについて、カナダでの業務を統括されている実政様からお話を伺うことができました。実政様は「旅行業はサービス業ではなく、平和産業」だと話してくださいました。旅行は世界が平和でないとできないことだからです。悲しいことに、世界にはテロや震災、戦争、人種差別などがあります。それらが原因でお客様がゼロになってしまったこともあったとお話しくださいました。たしかに、平和だからこそ、その国に訪れることができるし、旅行をすることでみんな幸せになることができます。実政様は「旅行業はエンターテインメントだけでなく、教育産業でもある」ともおっしゃっていました。

私は、このインターンシップを通して自分の目で見て、肌で感じることがいかに大切なことか、改めて感じることができました。短い期間でしたが、過ごしてみて、バンクーバーは自然と都会が共存しており、様々な人種の方々が共生していて、非常に暮らしやすいところだと実感しました。このように街や人の雰囲気など、行ってみないと、見てみないと、感じてみないと分からないことがたくさんあると思いましたし、先入観やイメージだけで決めてはいけないと強く感じました。実際に訪れる、自分の足を踏み入れることで世界が広がり、価値観や考え方も変わると思います。今後もより多くの人が色々な国に旅行に行って、楽しい幸せな思い出を作り、一人一人の世界や価値観が少しずつでも広がり、変化することで、エイチ・アイ・エス様が目指していらっしゃる平和な世界に一歩ずつ近づくことができるのだと確信しました。私もそのために貢献できるように努めていこうと思います。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

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カナダ統括の実政様はじめ社員の方々の前で「理想のカナダ旅行」についてプレゼンテーションするH.Kさん!

H.Hさん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)

昨年夏にエイチ・アイ・エス様のバンクーバー支店でのインターンシップを経験しました。

研修当初は、社員の方々のお仕事の迷惑になることを心配していましたが、お昼の休憩を挟んだり、簡単な仕事を任せてくださったりするなかで、次第に打ち解けることができ、皆様が愛を持ってお仕事をされていることを肌で感じました。社内は大きな一つのエリアとなっていて、インバウンド、アウトバウンド、経理の部署で机が分かれていました。アウトバウンド部署の方々は日本人の社員の方も中国系の社員の方も流ちょうな英語でお客様に対応されていて、とても感銘を受けました。

インターンシップのなかでカナダ統括の実政様が毎回、新人の社員の方向けに話されたことがとても心に残りました。実政様は旅行業について話してくださり、旅行業の歴史からその存在価値まで深く学ぶことができました。旅行会社は「将来、なくなると予想される仕事ベスト10」にも「将来、なくならないだろうと予想される仕事ベスト10」にも入っており、ウェブサイトを通じて航空券の購入やホテルの手配ができるようになるなかで、旅行会社が存在する意義、その魅力とは何かについて学びました。実政様の「旅行を通してその国や住んでいる人を理解すること、リスペクトすることが大事である」という言葉、そして「平和であるから旅行ができる」という言葉も心に残りました。旅行業は世界が平和でないと成り立たない産業であることを非常に強く感じました。

様々なことを学べた貴重なインターンシップでした。ご指導いただき、本当にありがとうございました。

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カナダ統括の実政様はじめ社員の方々の前でプレゼンテーションするH.Hさん!
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