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2018.12.11

国際キャリア学科

2018年度前期国際キャリア学科インターンシップ⑰:ホテル日航福岡でのインターンシップⅡ

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「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指している国際キャリア学科では、国内及び海外の国際ビジネスの「現場で学ぶ」機会を豊富に設けています。2016年度以降の3年間で学科科目のインターンシップ(国際ビジネス・インターンシップ)を中心に、九州インターンシップ推進協議会を通した大学全体でのインターンシップ、その他学科が企画、支援したプログラムなどで国内外でのインターンシップや実務研修を経験した学生はのべ541名にのぼります。

今年度前期の国際ビジネス・インターンシップ(Business Internship:国際キャリア学科3年選択科目)は82名が受講し、7月最終週から9月前半にかけて多くの学生が将来の就職先として志望している旅行・観光、航空、貿易、金融業界を中心にインターンシップを実施しました。

このうちホテル日航福岡でのインターンシップには、国際キャリア学科3年のA.Uさん(熊本信愛女学院高等学校出身)、ATさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)、K.Fさん(福岡県立光陵高等学校出身)、A.Mさん(筑紫女学園高等学校出身)が参加しました。4人は福岡を代表するシティホテルで貴重な経験を積み、多くのことを学ばせていただきました。ベルとレセプションの業務を経験したATさんとA.Mさんは国際キャリア学科一期生でホテル日航に就職したY.Kさん(福岡県立小倉西高等学校出身)からも指導を受けました。お忙しいなか、ご指導いただきました同社の皆様、本当にありがとうございました。

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4人が研修を受けたホテル日航福岡

今回は宴会サービス部門で研修を受けたK.Fさん(福岡県立光陵高等学校出身)と客室・ベル部門で研修を受けたATさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)の報告をご紹介します。

K.Fさん(福岡県立光陵高等学校出身)

私はホテル日航福岡様の飲料部宴会サービス課という部署でインタ―ンシップを経験させていただきました。

研修は座学から始まりました。宴会サービスとは、宴会予約という契約によって決定した内容にしたがって開催当日に提供するすべてのサービスのことで、テーブルの配置やドリンクの提供など様々なことを行うということを教えていただきました。また、ホテル・レストラン・サービス(HRS)と呼ばれる国家資格を取ることも必要であることを知りました。座学以外にも、次の日の宴会で使うシルバーやグラスを集め、会場の設営を行いました。ホテルの中は迷路のようで、どこに何が置いてあるのか、どこがどこに繋がっているのか初めはさっぱりわかりませんでした。講演会の休憩中にドリンクサービスをすることがあり、私はコースターを置く仕事を任せていただきましたが、はじめはどのような順序で置いていいのかもわからなくてあたふたしてしまいました。それでも社員の皆さんは何も言わず優しく言葉をかけていただきました。講演会が終わった後はグラスを下げ、テーブルを次の日の宴会に向けてセットしなおしました。たった何十分のうちにテーブルの形式が変わり驚きました。

続いて、イベントオーダーと呼ばれる資料の見方を教えていただいた後に館内を案内していただき、様々なものの名称と用途を教えていただきました。宴会のテーブルの形式には名前があり、例えば学校のようなスタイルでテーブルと椅子がある形式はスクール、椅子のみの場合はシアターといいます。シルバーには細かい使い分けがあり、フィッシュナイフやミートフォーク、フルーツフォークなど様々な種類のシルバーがあります。そのあとはドリンクのスタンバイをし、どのように動いてコース料理が出ているのかを見させていただきました。お客様の食事のスピードをインカムで伝える人がいて、情報を共有しながら、料理が一番美味しいタイミングでお客様に提供されているところを見て、感動しました。また、テーブルセットも教えていていただきました。奇数と偶数でお皿を置き始める位置が違うことや、お皿の向きやグラスを置く前に傷がないかの確認など、様々のことに気をつけながらセットすることが大切だと教えていただき、8割ほど私一人でセットをしました。セットし終わった会場を見たときに、とても嬉しく、達成感がありました。その後も同じように会場を作り上げ、コースターを置いたり、コーヒーのスタンバイをしたりしました。

最終日は355名が集う大きなパーティーが予定に入っていたので、社員の皆様も忙しそうで、私も今まで以上に働くことができ、それまで学んだクロスの引き方やシルバーの並べ方も活かすことができました。インカムも貸していただき、どのような会話が行われて、どう情報を共有されているのかを体験させていただき、非常に貴重な体験ができました。

インターンシップを通して宴会サービスという仕事内容を理解し、学ぶことができました。宴会サービスは個人での作業ではなく、キッチンの方や宴会サービス内でのチームワークによって成り立つことを学びました。一年目、二年目だろうが関係なく宴会を任せられることが宴会サービスの特徴であり、決して年功序列で仕事が決められるというわけではないことも学びました。みなさん優しく丁寧に教えていただき、とても楽しく体験させていただくことができました。これからの自分の活動に活かしていきたいと思います。 

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ATさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

私は、ホテル日航福岡様でインターンシップを経験させていただきました。

様々な業種がある中で、私はベルと客室係という仕事を担当しました。普段、ビジネスホテルでアルバイトしていますが、シティホテルにはビジネスホテルと違う多くの魅力と驚きがありました。

インターンシップ初日はオペレーター室でオペレーターの仕事を学びました。大きなホテルでは部署がいくつもあり、それぞれが専門の知識を使って仕事していることが分かりました。オペレーター室では主にお客様からの電話対応をします。必要に応じて他部署に電話を繋いだりもしていました。ホテルに関しての資料もたくさん置いてあったので、とても勉強になりました。客室係の仕事では、お部屋にルームサービスに行ったり、ベッドのマットを変えたり、各フロアの備品補充や管理をしました。客室係は裏方ですが、縁の下の力持ちであり、この部署がなかったら、ホテルの運営は回らないといっても過言ではないくらい大事な部署でした。従業員の人数がとても少ないにもかかわらず、各部署やお客様からの内線がひっきりなしに鳴り、とても忙しい部署でした。ビジネスホテルでは使わない、ホテル用語もたくさん学ぶことができました。

ベルの業務も体験しました。ホテル日航福岡様のロビーは壁、床が大理石でできており、足音や歩き方を意識しなければなりませんでした。絨毯がないので足がとても痛かったことが記憶に残っています。ベルはロビーに入ってきたお客様をフロントまでお連れし、チェックインを済ませたらお部屋までご案内します。その際にお客様のお荷物を運びながら、館内や客室の説明などをします。最初は荷物を運びながら先輩方のアテンドの仕方を何度も見て覚えました。そのおかげもあってその後は一人でアテンドをさせていただけました。最終日は宴会等が多かったので、どこであるのか、何階なのか、エレベーターはどこにあるのかなど館内のことをよく聞かれました。先輩たちの動きを見ていると、こまめに時計を確認し、今からどの宴会のお客様が来られるのか、VIPの方々が何時ごろ到着されるのかなどを常に頭に入れていました。人が多くなる時間帯にはロビーが人でいっぱいになり、迅速で臨機応変な対応が求められました。リーダーが指示を出し、それに従って先輩方は動いていました。その先輩方の動きについて行って、真似して覚えました。立ち位置などにも厳しく指示が出され、決まりもあったので覚えるのが大変でした。

お客様をエスコートすることは決して簡単ではありませんでしたし、臨機応変に動くことと館内を熟知していないと質問に答えられなかったりするので、多くの知識を待っていなければなりませんでした。ベルの仕事は一言でいえば大変でしたが、お客様の喜ばれるお姿や感動されているお姿が目に見えてわかることが何よりの魅力だと思います。言葉で現れなくてもお客様から伝わること、お客様に伝えることが多いし、楽しくてやりがいが感じられる仕事だと思いました。レベルの高いおもてなしの心を学べた期間で、とてもいい経験になりました。今回のインターンシップを踏まえて、今後の進路を決めるとともに、今、アルバイトしているビジネスホテルでの仕事の仕方、おもてなしの仕方も見直していきたいと思います。

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