「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指している国際キャリア学科では、国内及び海外の国際ビジネスの「現場で学ぶ」機会を豊富に設けています。2016年度以降の3年間で学科科目のインターンシップ(国際ビジネス・インターンシップ)を中心に、九州インターンシップ推進協議会を通した大学全体でのインターンシップ、その他学科が企画、支援したプログラムなどで国内外でのインターンシップや実務研修を経験した学生はのべ541名にのぼります。
今年度前期の国際ビジネス・インターンシップ(Business Internship:国際キャリア学科3年選択科目)は82名が受講し、7月最終週から9月前半にかけて多くの学生が将来の就職先として志望している旅行・観光、航空、貿易、金融業界を中心にインターンシップを実施しました。
このうち台北のパーソル台湾でのインターンシップには、国際キャリア学科3年のK.Mさん(福岡県立春日高等学校出身)が参加しました。K.Mさんは中国語が飛び交う海外の職場で多くのことを学ばせていただきました。お忙しいなか、ご指導いただきましたパーソル台湾の皆様、本インターンシップの実現にご協力いただき、インターンシップ前日には台湾の政治や経済、ビジネスについてガイダンスいただいた東京優質服務股份有限公司の富田社長、本当にありがとうございました。(右は台北で研修中のK.Mさん)
ご指導いただいた都築社長(董事総経理)、齋藤様、事前に台湾のビジネスについてレクチャーいただいた台湾在住17年の東京優質服務股份有限公司の富田社長とK.Mさん
以下では貴重な経験を積んだK.Mさんの感想をご紹介します。
K.Mさん(福岡県立春日高等学校出身)
私はこの夏、約2週間、パーソル台湾様でインターンシップを経験させて頂きました。人材紹介の会社なので人材側の方々、求人をしている企業側の方々など、たくさんの方々との出会いがありました。初めてのインターンシップが海外で、しかも1人だったので、初めはどうなることかと思っていましたが、パーソル台湾の皆様は本当に優しく、温かい職場環境で多くのことを学ぶことができました。
私が配属されたのは営業三課という部署で、主に物流や広告、服飾、飲食などの業種の企業様と関わるところでした。同社は日系企業ですが、8割以上の社員が台湾の方なので、社内公用語は中国語です。最初は言葉の面で特に苦労しました。私の主な仕事内容は、日系企業での就職を希望されている台湾の人の日本語能力レベルのチェックや求職者の情報登録、求人している日系企業のお客様への電話でのアポイントの取り付け、企業情報の登録などでした。
取引先企業様への挨拶回りなど、社外での仕事にも同行させて頂きました。中国語でのやり取りだけでなく、日本語、英語などを交えながら意見交換したり、説明を行ったりするなど、かなり刺激的な経験ができました。台湾の方の日本語レベルチェックは来社されて面談というスタイルもありますが、電話やSkypeでのやり取りがほとんどでした。挨拶の仕方、声のトーン、表情や受け応えなどから日本語レベルをある程度、把握し、それに合わせて質問を投げかけていきます。臨機応変に質問内容を変え、日本語が話せてもそれはビジネスシーンでも利用できるのかなどを判断します。社員の方々と同じ仕事をさせていただき、毎回、しっかり責任感を持って取り組みました。
私がこのインターンシップで一番、大切にしていたのはコミュニケーションです。いま、私は何をしているのか、頼まれた仕事はどれくらい終わったのか。「ほう・れん・そう」は当たり前のことですが、いつ、どこで、だれから、どういった連絡があったかなど、細かく正確に報告し、また何かあったらすぐに社員の方に相談するよう心がけました。信頼を得るということは、こういった細かい「当たり前のこと」をいかに「当たり前」にすることが重要なのだと痛感しました。もともと、営業職に興味がありましたので、特に営業体験は楽しかったです。私は、人と話したり、コミュニケーションを取ったりすることが好きなので、将来も自分の得意な分野、好きなことを活かしたいと考えています。
2週間という短い期間ではありましたが、異なる言語、異なる文化という環境でありながらも、何かあったらすぐに相談でき、お互い協力しながらバリバリ働く活気のある職場に身を置いて、多くのことを学べ、将来にも大きく関わる貴重な経験でした。ご指導いただきました同社の皆様、山口先生、事前に台湾の経済やビジネスについて講義いただいた台湾在住17年の富田社長をはじめ、今回、私のインターンシップに関わってくださった全ての方々に感謝します。
一緒に働かせていただいたパーソル台湾の社員の方々と!明るい職場でした!
ICD *I Can Do*