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2018.09.19

国際キャリア学科

2018年度前期国際キャリア学科インターンシップ③:弓場貿易でのインターンシップ(鹿児島)

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「世界とつながる仕事で活躍する女性の育成」を目指している国際キャリア学科では、国内及び海外の国際ビジネスの「現場で学ぶ」機会を豊富に設けています。2016年度以降の3年間で学科科目のインターンシップ(国際ビジネス・インターンシップ)を中心に、九州インターンシップ推進協議会を通した大学全体でのインターンシップ、その他学科が企画、支援したプログラムなどで国内外でのインターンシップや実務研修を経験した学生はのべ541名にのぼります。

今年度前期の国際ビジネス・インターンシップ(Business Internship:国際キャリア学科3年選択科目)は82名が受講し、7月最終週から9月前半にかけて多くの学生が将来の就職先として志望している旅行・観光、航空、貿易、金融業界を中心にインターンシップを実施しました。

このうち、南日本地域を代表する貿易商社である弓場貿易(本社:鹿児島市)でのインターンシップには、国際キャリア学科3年のY.Iさん(鹿児島県立志布志高等学校出身)が参加しました。Y.Iさんは、鹿児島県貿易協会副会長も務められている弓場秋信社長をはじめ同社の皆様から多くのことを学ばせていただき、国際ビジネスにさらに強い魅力を感じたようです。お忙しいなか、ご指導いただきました同社の皆様、本当にありがとうございました。

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弓場社長、ご指導いただいた梅ケ谷様とY.Iさん

以下では貿易商社の現場で貴重な経験を積んだY.Iさんの感想をご紹介します。

Y.Iさん(鹿児島県立志布志高等学校出身)のインターンシップ体験記(弓場貿易)

私は8月後半に鹿児島の弓場貿易様にインターンシップに行かせていただきました。

弓場貿易様は鹿児島の農水産物の輸出を中心に、世界各国の商品の輸入や貿易の仲介まで、様々な事業に取り組まれています。このインターンシップで貿易業務の流れや専門用語、必要な書類など、多くのことを学ぶことができました。

初日は貿易業務の基礎を学ぶことから始めました。参考書を用いて一から貿易のことを頭に入れていき、実際に作成された契約書やインボイス、通関書類などをお借りして、学んだことと照らし合わせて、読み解きました。また、弓場貿易様が借りられている倉庫を見学させていただきました。とても大きな倉庫で、翌日、20フィートコンテナから自転車を搬入するとのことでした。別に事務所裏の自社倉庫も見せていただきましたが、自転車、手袋、靴などの商品がたくさん置いてあり、その数にとても驚きました。

次の日は、前日の復習も兼ね、輸出入成約済書類のファイリングと今までの輸出入記録をパソコンに打ち込む作業をしました。ファイリング作業と打ち込み作業は同時進行で、後から届いた書類や出来上がりの書類をファイリングするものでしたが、その書類がどの書類と一緒になるのかを探さなければなりません。そのために、品目、取引先、出港・着港場所、レート、決済方法、フィート数などを見て、ファイリング、打ち込みをしていきます。ファイル内には専門用語が溢れているため、これはなんの意味なのか、どういう目的なのかということを把握することがとても難しいと感じました。

その後、少しずつではありましたが、専門用語などにも慣れてきたため、実際の貿易業務を担当させていただきました。その一つがアメリカ向け冷凍食品輸出用インボイスの作成です。発注先の確認をしてから、20社以上の発注先に搬入日などのお知らせをFAXしました。ミスをしないか不安でしたが、社員の方々に助けていただきながら、無事、済ませることができました。発注先との取引のなかで、気づいたことがありました。それは、私の地元である志布志との関わりが強くあるということです。私自身、志布志の物産が海外にどれほど輸出されているのか、国際物流に志布志港がどのように利用されているのかなど、これまでよく知りませんでした。

最終日には、まず、米を輸出する際に必要な農政局への届出書の作成を行い、データと共にメールで送信しました。輸出する際の量と種類などが間違っていないのか、出港日は正しいのかなどに注意し、作成しました。また、アメリカ向け冷凍食品が倉庫に届くということでしたので、担当の方が連れて行ってくださいました。会社から10分ほど離れたところにある横浜冷凍株式会社様の倉庫はとても大きく、たくさんのトラックが搬入を行なっていました。倉庫では横浜冷凍株式会社の角課長が案内してくださり、貴重なお話を聞くことができました。横浜冷凍株式会社の鹿児島物流センターは3階建で、室内温度はマイナス25度だそうです。停電になったとしても10日ほどはマイナス20度を切ることはないとのことで、ジャンパーをお借りしましたが、とても寒く、作業されている方々がタフに見えました。また、角課長は福岡から昨年、異動されたということで、鹿児島と福岡の違いをうかがうと、鹿児島は水産・農産関係で国内向けが多く、福岡はコンビニなどの企業向けの冷凍食品が多いとのことでした。普段では入れないようなところ、見れないようなところを見学することができて、とても楽しく、貴重な体験となりました。

弓場貿易様でのインターンシップはとても充実していて、あっという間に終わってしまいました。初めての経験で戸惑うことも多くありましたが、弓場社長をはじめ、社員の方々に様々なことを教えていただき、学びあるインターンシップになりました。今回、学んだことを就職活動に活かし、人の役に立つような仕事に就けるよう努力したいと思います。

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研修を受けた横浜冷凍(ヨコレイ)の鹿児島物流センター
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