学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人間関係学部
  4. 心理学科
  5. 三井住友銀行×心理学科 『心理学プロジェクト演習』 最終報告会

2018.07.27

心理学科

三井住友銀行×心理学科 『心理学プロジェクト演習』 最終報告会

 7月11日、心理学科1年次科目『心理学プロジェクト演習』の最終報告会が行われました。
 この科目は、「チームで、学科の専門知識を自ら学びながら実社会の課題を発見・解決する」という課題解決型学習(PBL)です。1年次にこの体験をすることで、課題発見力・解決力やコミュニケーション力、情報発信力、キャリア意識、自律的学習の姿勢を早期から育成すると同時に、これまでの体験とこれからの学びとの接続を目的としています。
 本年度は、株式会社三井住友銀行様のご協力のもと、「デビットカードを普及させる」という課題に取り組みました。4月には、「ポイント還元率を高める」などの表層的な案しか出せなかった学生たち。しかし、「消費者の不満や不安の真因を発見・解決し、社会をより良くするような価値無しには、普及も企業の発展も望めない」とする社会的マーケティングを学び、視点が変わりました。「消費者の社会貢献意欲を踏まえ、“現状維持バイアス”などが生じないようポイントの一部が自動的に募金される仕組みを作り、募金する人もされる人も幸せにしながらカードを普及させる」など、独自の価値を提案できるようになりました。
 最終報告会は、三井住友銀行福岡法人営業部会議室で開催されました。去年に引き続いて東京本社にも中継して頂き、福岡法人営業部、法人戦略部、決済企画部、リテールマーケティング部、決済商品開発部といった錚々たる専門家を前に、学生たちは自ら集めたデータを交えながら提案を行いました。その結果、インセンティブに頼らない視点や今後の成長可能性を評価して頂くことができました。同時に、実ビジネスで展開する場合にさらに深めるべき点をご指摘頂くとともに、「皆さんが行動すれば社会は変えられる」という温かいご声援も頂きました。
 このような大変貴重な成長の機会をご提供頂きました株式会社三井住友銀行様に、心より御礼申し上げます。学生の更なる成長のため、教職員一同、引き続き励んで参ります。
(担当:分部)
 
s_today180727.png
 

◆履修した学生の感想

 『心理学プロジェクト演習』を通じて私は、様々な視点から物事を見ることの意味を学びました。私のチームは5人で活動していましたが、チーム内で「AさんがXと認識した事を、BさんはX’、CさんはYと捉える」など、共通認識を持てていないことが多々ありました。この事態は「正確な言葉で表現できなかった」「他の人も自分と同じ考えだろうと思い込んでいた」などの理由で生じたと思いますが、それ以上に、1つの物事でも見る側面は常に複数存在しているため、それぞれの見方を複合させて活かすことで物事を立体的に捉えられるようになることを実感しました。チームで取り組んだからこそ得られたこの学びは、より深く考える機会を与えてくれ、課題を発見すること、新たな価値を見出すこと、そして人間関係においても活かせると考えています。
(K.I.さん: 山口県立山口高等学校出身)